
終活だよドットコム運営者の終活、相続、不動産の専門家、カズです。
親御さんが亡くなり、相続したマンションの権利書を探しているものの、「見つからないと名義変更できないのでは」と不安になっていませんか。
結論からいうと、マンションの相続登記では、亡くなった方の権利書は原則として不要です。大切なのは、権利書を探し続けることよりも、戸籍、住民票の除票、遺産分割協議書などで「誰が相続するのか」を正しく証明することです。
ただし、権利書がまったく関係ないわけではありません。登記簿上の住所と亡くなった時の住所がつながらない場合や、遺贈など一部のケースでは、本人確認の補足資料として役立つことがあります。
また、相続したマンションは、名義変更だけで終わりではありません。売るのか、貸すのか、残すのか、兄弟で共有するのかによって、必要な準備や家族への説明材料が変わります。
査定額だけで判断せず、登記、税金、管理費、修繕積立金、今後の維持費まで整理しておくと安心です。
相続したマンションの市場価値を知っておくと、家族会議や遺産分割の材料になります。売却を決める前の相場確認として、複数社の査定額を比較しておくのも一つの方法です。
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- マンション相続登記では権利書が原則不要な理由
- 権利書を紛失した場合に確認すべき例外ケース
- 2024年からの相続登記義務化と期限の考え方
- 査定額だけでなく家族説明や維持費まで整理すべき理由
マンション権利書相続でまず確認する書類
マンションの相続で最初に確認したいのは、「権利書があるか」よりも「相続人が誰か」「誰が取得するのか」「登記簿上の内容と現在の状況が合っているか」です。
コンサルタント @KAZUマンションの相続では、権利書を探すことよりも戸籍を揃えることの方が重要です。権利書が見つからなくても、通常の相続登記なら手続きできるケースが多いので、まずは必要書類を落ち着いて確認しましょう。
権利書は原則不要だが例外もある
相続登記は、売買のように売主本人が権利書を出して意思確認をする手続きではありません。亡くなった方の出生から死亡までの戸籍や、相続人の戸籍、住民票などで相続関係を証明します。
そのため、「権利書がないから名義変更できない」と考える必要はありません。
ただし、登記簿上の住所と最後の住所がつながらない場合、住民票の除票や戸籍の附票で確認できず、権利書が補足資料として役立つことがあります。



実務では、権利書の有無よりも、住所のつながりや相続人全員の確認で手続きが止まることがあります。まず登記簿、戸籍、住民票の除票を並べて確認すると流れが見えやすくなります。
登記済証と登記識別情報の違い
昔ながらの紙の権利書は「登記済証」と呼ばれます。一方、現在は「登記識別情報通知」という12桁の符号が記載された書類が使われています。
登記識別情報は、売却や担保設定の際に本人確認のために使う大切な情報です。相続登記が完了すると、新しく名義人になった相続人に対して、新しい登記識別情報が発行されます。
相続登記後に発行される登記識別情報は、目隠し部分をむやみに開けず、厳重に保管してください。将来売却する時に必要になるため、紛失すると本人確認情報の作成などで追加費用がかかる場合があります。
敷地権付きマンションの注意点
マンションは、専有部分だけでなく土地の持分も関係します。多くのマンションでは「敷地権」として建物と土地の権利が一体化されていますが、古い物件では土地の持分登記が別になっていることもあります。
| 種類 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 敷地権あり | 建物と土地が一体 | 多くのマンションで一般的。登記簿の敷地権表示を確認する。 |
| 敷地権なし | 建物と土地が別 | 土地持分の名義変更漏れに注意。売却時に手続きが止まることがある。 |
相続登記を済ませたつもりでも、土地持分が親名義のままだと、将来売却しようとした時に買主や司法書士から指摘されることがあります。登記簿謄本の表題部と権利部を確認し、専有部分と土地の扱いを分けて見ておきましょう。
戸籍と遺産分割協議書が重要
相続登記では、亡くなった方の出生から死亡までの戸籍、相続人全員の戸籍、住民票、固定資産評価証明書などを集めます。転籍が多い場合は、複数の自治体に請求が必要になることもあります。
遺言書がない場合は、相続人全員で誰がマンションを取得するのかを決め、遺産分割協議書を作成します。ここで兄弟の意見が合わないまま査定だけ進めると、金額を見てから「売る・残す」で話が止まるケースがあります。
協議書には、登記簿謄本どおりの物件表示を記載し、相続人全員が実印で押印します。固定資産税の通知書だけを見て書くと、地番や家屋番号の記載ミスが起きることがあるため注意が必要です。
名義変更の流れを詳しく確認したい方は、不動産名義変更相続で損しないための注意点と費用相場を解説も参考になります。
相続登記義務化と売却判断の進め方
2024年4月から、相続登記は義務化されました。相続で不動産を取得したことを知った日から3年以内に登記申請を行う必要があり、正当な理由なく放置すると10万円以下の過料の対象になる可能性があります。
ただし、焦って売却や査定だけを進めればよいわけではありません。相続人の合意、登記の状況、住宅ローンの有無、管理費や修繕積立金、固定資産税、今後住む人がいるかを整理してから方向性を決めることが大切です。
査定額の目安を知りたいだけなら、一括査定で相場の幅を確認できます。ただし、兄弟への説明、登記前の不安、売るか貸すか残すかの判断まで迷っている場合は、査定額だけでは決めにくいことがあります。
\売却を決める前に、相場の幅を家族会議の材料として確認。/
権利書紛失で追加費用が出るケース
通常の相続登記では、亡くなった方の権利書がなくても大きな問題にならないことが多いです。
一方で、遺贈や売却時に新しい登記識別情報を紛失している場合は、司法書士による本人確認情報の作成が必要になり、追加費用が発生することがあります。
「権利書がないから数十万円かかる」と決めつける必要はありません。どの段階で、誰の権利書がなく、何の手続きをしたいのかによって対応が変わります。



権利書紛失の相談では、「相続登記前の亡くなった方の権利書」なのか、「相続登記後の自分の登記識別情報」なのかで判断が変わります。書類名と手続きの目的を分けて整理しましょう。
登録免許税と維持費も確認する
相続登記には登録免許税がかかります。基本は固定資産税評価額の0.4%です。たとえば評価額2,000万円なら、登録免許税は8万円です。
さらに、相続後のマンションには、固定資産税、管理費、修繕積立金、火災保険、室内の片付け費用などが続きます。住む予定がない場合、持ち続けるほど家族の誰か一人に負担が偏ることもあります。
実際の相談でも、名義変更だけ済ませたものの、毎月の管理費や修繕積立金を誰が払うのか決めておらず、兄弟間で不満が出るケースがあります。売却するか残すかを決める前に、年間負担を数字で見える化しておきましょう。
よくある質問
次にやること
今日からできる確認リスト
- 登記簿謄本で名義人、住所、敷地権の有無を確認する
- 固定資産税通知書で評価額と年間負担を確認する
- 相続人を書き出し、誰が取得するのか方向性を整理する
- 売る、貸す、残す場合のメリットと負担を家族で共有する
- 査定額だけでなく、管理費や修繕積立金も含めて判断する
相続したマンションは、権利書の有無だけで判断するものではありません。名義変更、相続人の合意、管理費や修繕積立金、売却時期、税金まで含めて整理すると、家族に説明しやすくなります。
不動産会社へ査定を依頼する前に、「そもそも売るべきか」「兄弟へどう説明するか」「登記前に何を確認すべきか」を整理したい場合は、売却を決める前の相談でも問題ありません。
マンション相続の名義変更や売却判断をさらに整理したい方は、以下の記事も家族会議の材料として確認しておくと安心です。
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