相続不動産売却の相場の調べ方とは?損をしない査定のコツを専門家が解説

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相続不動産の売却相場は、公的な評価額だけでは決まりません。近隣の成約事例で概算をつかみ、物件の状態を反映した複数社の査定額と根拠を比べるのが基本です。

この記事では、土地・戸建て・マンションの相場を自分で調べる順番と、査定額に振り回されず売却価格の目安を判断する方法を解説します。

相続不動産の売却相場を調べる方法をまとめた表紙画像
先に押さえる結論
  • 売却相場は「実際に売れた価格」を中心に確認する
  • 路線価や固定資産税評価額は補助資料として使う
  • 査定額の高さだけでなく、価格の根拠を比較する
目次

相続不動産の売却相場を自分で調べる3つの方法

最初から1つの数字に決めず、成約事例、公的価格、現在の売り出し状況を重ねて価格帯をつかみます。

実勢価格と相続税評価額の違いを整理する

実勢価格、公示地価、相続税路線価、固定資産税評価額の目的をまとめた比較表

売却時に知りたいのは、買主との取引で成立する実勢価格です。相続税路線価や固定資産税評価額は税金を計算するための基準であり、その金額で売れるとは限りません。

価格主な用途相場調査での使い方
実勢価格実際の売買中心に確認
公示地価土地取引の指標地域比較
相続税路線価相続税など土地の参考値
固定資産税評価額固定資産税補助資料

不動産情報ライブラリで近隣の取引を確認する

不動産情報ライブラリで近隣の取引価格を確認する方法

国土交通省の不動産情報ライブラリでは、不動産の取引価格や成約価格、地価公示などを確認できます。所在地だけでなく、面積、築年数、建物用途、取引時期が近い事例を複数見てください。

  • マンション:同じ地域・築年数・専有面積
  • 戸建て:土地面積・建物面積・築年数・接道条件
  • 土地:用途地域・形状・前面道路・駅距離

不動産ポータルサイトに掲載されている売出価格は、売主の希望を含む価格です。実際に売れた成約価格とは異なるため、売出価格だけで相場を判断しないようにしましょう。

路線価は土地相場の補助資料として使う

路線価から土地価格の参考値を確認する手順

相続税路線価は、地価公示価格等の80%程度を目途に定められています。ただし、相続税評価では土地の奥行、形状、角地などに応じた補正が必要です。

「路線価×土地面積÷0.8」は、標準的な土地を前提に公示地価水準を大まかに見る参考計算です。例えば路線価が1㎡当たり20万円、土地が150㎡なら単純計算は3,750万円ですが、実際の売却見込み額を示すものではありません。

固定資産税評価額も相場の手掛かりになりますが、評価時点や土地ごとの条件が異なります。計算結果だけで売出価格を決めず、近隣の成約事例と併用してください。

路線価図は国税庁の財産評価基準書で確認できます。路線価が設定されていない地域では、固定資産税評価額に地域ごとの評価倍率を掛ける倍率方式が使われます。

成約事例から価格帯をつかむコツ

  • 条件が近い事例を3件以上集める
  • 1㎡当たりまたは1坪当たりの単価を比べる
  • 最も高い事例だけでなく価格帯の中心を見る

古い事例や条件が大きく違う事例は除き、幅のある価格帯として捉えてください。

同じ地域でも、土地の形、高低差、接道、再建築の可否、建物の劣化、境界の状況で価格は変わります。マンションでは階数、向き、管理状態、修繕積立金なども比較条件です。

AI査定や匿名シミュレーションは概算を知る段階では便利ですが、建物の状態、残置物、境界、近隣環境などを十分に反映できない場合があります。売却判断の最終価格にはせず、不動産会社の査定と組み合わせてください。

相続不動産に合う査定サービスの違いは、相続不動産の一括査定比較|実家・空き家におすすめの2社と状況別サービスで確認できます。

複数社の査定で相続不動産の売却相場を絞り込む

自分で調べた相場は、価格帯をつかむための資料です。物件固有の状態や地域の販売力を反映するには、不動産会社の査定を比較します。

査定額より価格の根拠と売却条件を比べる

高い査定額を出した会社が、高く売れる会社とは限りません。査定額は成約価格を保証するものではないため、次の内容を同じ条件で確認してください。

  • 参考にした成約事例と選定理由
  • 売出価格と成約予想価格の違い
  • 想定する売却期間と値下げの判断基準
  • 建物状態、接道、境界などの減額要因

まずは物件情報や周辺データを基に算出する机上査定で価格の幅を確認します。売却を具体的に検討する段階では、現地の状態を確認する訪問査定へ進むと、より具体的な判断材料を得られます。

1社だけでは、査定額が地域相場に沿っているか、販売方針が妥当か判断しにくいものです。複数社へ同じ条件で依頼すると、査定内容、対応、想定売却期間の違いを比較できます。

\最大6社へ査定・相談をまとめて依頼/

査定内容と担当者の対応を比較し、納得できる会社があれば媒介契約を検討します。

査定だけでは決まらない相続事情も整理する

複数社査定で分かるのは、価格の幅や会社ごとの販売方針です。ただし、売るか残すか、共有者へどう説明するか、いつ売るかまでは査定だけで決まりません。

相続登記は、相続により不動産を取得したことを知った日から原則3年以内の申請が必要です。登記が済んでいない場合は、売却準備と並行して法務局や司法書士へ確認してください。

今日から行う3ステップ

  • 納税通知書や登記事項証明書で物件情報をそろえる
  • 近隣の成約事例から大まかな価格帯をつかむ
  • 複数社へ同じ条件で査定を依頼し、根拠を比べる
相続不動産の相場確認から査定比較までの3ステップ

査定で価格の目安を確認できても、名義、共有者、家族の意向、管理負担によって進め方は変わります。KAZUへの相談では、売却を決める前に確認する順番と選択肢を整理できます。

相談前の状況整理だけでもOK

KAZUに状況整理を相談する

売る・残す・貸すが未定でも大丈夫です。

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この記事を書いた専門家

保有資格: 相続診断士 / 宅地建物取引士 / AFP(日本FP協会認定)など20種以上

不動産・金融業界で20年以上の実務経験、1,500件以上の相談実績を持つ相続・終活・不動産相続のプロフェッショナル。法律・税務・介護の専門家と連携し、ご家族に寄り添った円満な終活・相続を実現します。

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