
親から相続した実家が「建て替えできない家」だと分かると、どこへ再建築不可物件の査定相談をすればよいのか、不安になりますよね。
結論からいうと、再建築不可物件でも査定や売却相談は可能です。ただし、一般的な不動産会社だけで判断せず、再建築不可や訳あり不動産に対応できる会社を含めて、複数社の査定額を比較することが大切です。
特に相続した実家の場合、「いくらで売れるのか」だけでなく、「現状のまま手放せるのか」「残置物があっても大丈夫か」「家族にどう説明すればよいか」まで整理しておくと、後悔の少ない判断につながります。
この記事では、再建築不可物件の査定額が下がる理由、2025年建築基準法改正による大規模リフォームへの影響、固定資産税や空き家放置のリスク、営業電話を避けて机上査定から安全に相場を確認する方法まで、実務目線で分かりやすく解説します。
売却を焦る必要はありません。まずは、今の価値とリスクを整理し、家族で話し合うための判断材料をそろえるところから始めていきましょう。
訳あり不動産・再建築不可物件の処分方法と安心して依頼できる会社の選び方
- 再建築不可物件でも査定・売却相談できる理由が分かります
- 査定額が通常物件より下がる法的な理由と価格相場の考え方が分かります
- 2025年建築基準法改正や空き家放置によるリスクを整理できます
- 営業電話を避けてメール机上査定から安全に相場確認する方法が分かります
- 家族で話し合う前に準備すべき資料と次にやることが分かります
先に結論
- 再建築不可物件は、一般仲介だけでなく「訳あり物件・再建築不可に強い会社」へ査定相談するのが安全です。
- 1社だけの査定では相場より安く見られる可能性があるため、最低でも2〜3社の査定額を比較しましょう。
- 営業電話が不安な場合は、備考欄に「連絡はメール希望」と書いて机上査定から始めるのがおすすめです。
- 家族で話し合う前に、査定額・維持費・再建築不可の理由を整理しておくと判断しやすくなります。
\ 売却を決めていなくてもOK /
まずは相場確認だけでも大丈夫です。
再建築不可物件の査定相談前に知っておきたい価格相場と法的リスク
再建築不可物件の査定では、通常の土地や戸建てと同じ感覚で価格を見ると、思ったより低い金額に驚くことがあります。
ただし、価格が下がるのには明確な理由があります。まずは「なぜ建て替えできないのか」「なぜ買い手が限られるのか」「放置するとどんなリスクがあるのか」を整理しておきましょう。
建て替えできない家でも無料査定や売却相談はできる?
建築基準法上の接道義務を満たしていない再建築不可物件であっても、無料査定や売却相談は可能です。
一般的な個人向け仲介をメインとする不動産会社では、買主が見つかりにくいことや住宅ローンが使いにくいことを理由に、積極的に扱ってもらえないケースがあります。
一方で、再建築不可物件や訳あり不動産を扱う会社であれば、現状のまま売却できる可能性や、専門買取による現金化の選択肢を提案してもらえる場合があります。
まだ売却を決めていない段階でも、今の価格を把握しておくことは、家族会議や今後の方針決定に役立ちます。
再建築不可物件になりやすい主な原因
再建築不可物件の多くは、建築基準法上の道路に一定の条件で接していないことが原因です。
建物を建てる敷地は、原則として幅員4メートル以上の建築基準法上の道路に、2メートル以上接している必要があります。この条件を満たしていない場合、現在の建物を使い続けることはできても、解体後に同じような建物を新築できない可能性があります。
| 主な原因 | 内容 | 確認先 |
|---|---|---|
| 接道不足 | 建築基準法上の道路に2m以上接していない | 建築指導課 |
| 道路幅員不足 | 前面道路が原則4m未満で建築条件に影響する | 建築指導課・道路管理課 |
| 私道・通路扱い | 見た目は道路でも建築基準法上の道路ではない | 建築指導課・法務局 |
| 旗竿地・袋地 | 通路幅や間口が足りず再建築が難しい | 建築指導課 |
| 道路判定が不明確 | 古い住宅地で道路種別がはっきりしない | 役所の建築関連窓口 |
見た目では道路に接しているように見えても、建築基準法上の道路として認められていない場合があります。そのため、査定前に役所で道路種別や接道状況を確認しておくと安心です。
再建築不可物件の査定額が通常より下がる理由
再建築不可物件の売却価格は、通常の物件より下がる傾向があります。
一般的には、通常物件の5割から7割程度になるケースもあります。ただし、立地・建物状態・接道状況・賃貸需要・隣地との関係によって大きく変わるため、一律に判断することはできません。
価格が下がる大きな理由は、買主が将来的に建て替えできないリスクを負うためです。さらに、主要な金融機関の住宅ローンが使いにくく、買主が現金購入できる人や投資家、専門業者に限られやすくなります。
買い手が限られるほど競争が起きにくくなるため、通常の戸建てや土地より査定額が低くなりやすいのです。
コンサルタント @KAZU価格が下がる理由を先に知っておくと、査定額を見たときに冷静に比較しやすくなりますよ。
1社だけの査定では、提示された金額が高いのか低いのか判断しにくいことがあります。まずは複数社の査定額を比較し、相場の幅をつかむことが大切です。
\ まずは相場の幅を確認 /
比較材料として見るだけでも大丈夫です。
2025年建築基準法改正で大規模リフォームはどう変わる?
再建築不可物件では、建て替えができない代わりに、リフォームやリノベーションで活用する方法が検討されることがあります。
ただし、2025年4月以降は、2階建て木造住宅などで主要構造部の過半に及ぶ大規模なリフォームを行う場合、建築確認手続きの対象になるケースがあります。
一方で、水回りのみの改修や内装の一部変更、手すりの設置など、工事内容によっては従来どおり確認申請が不要なケースもあります。
つまり、「再建築不可でも大規模リフォームなら自由に再生できる」と安易に考えるのは危険です。
建物の規模、構造、工事内容、接道状況によって判断が変わるため、リフォーム前には建築士や役所への確認が必要です。
売却を検討する場合も、買主側がリフォームの可否を慎重に見るため、査定額に影響する可能性があります。
特定空家・管理不全空家による固定資産税リスク
再建築不可の建物を空き家のまま放置すると、老朽化や管理不足によって近隣トラブルにつながるおそれがあります。
状態が悪化し、自治体から特定空家等や管理不全空家等として指導・勧告を受けると、住宅用地特例の対象から外れ、土地の固定資産税が最大で約6倍に増える可能性があります。
いきなり税額が上がるわけではありませんが、屋根や外壁の破損、雑草の繁茂、倒壊のおそれ、近隣への悪影響などがある場合は注意が必要です。
さらに、老朽化した建物が倒壊して隣家や通行人に被害を与えた場合、所有者として損害賠償責任を問われる可能性もあります。
再建築不可物件は「売れないから放置する」のではなく、「放置するとさらに選択肢が減る」と考えて、早めに現状を確認しておくことが大切です。
あわせて、空き家をそのままにしておくリスクや具体的な対策については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
【緊急警告】空き家放置リスクで税金6倍!?今すぐ始める具体的な対策
役所で確認しておきたい窓口と必要書類
再建築不可物件の査定前には、不動産会社にすべてを任せる前に、役所で原因を確認しておくと安心です。
特に確認したいのは、「前面道路が建築基準法上の道路か」「敷地が何メートル接しているか」「セットバックや隣地協力で再建築可能性があるか」という点です。
| 確認すること | 主な確認先 | 持参したい資料 |
|---|---|---|
| 道路種別 | 建築指導課 | 公図・案内図・登記簿謄本 |
| 道路幅員 | 道路管理課・建築指導課 | 測量図・現地写真 |
| 接道の長さ | 建築指導課 | 公図・測量図 |
| セットバックの要否 | 建築指導課 | 公図・現地写真 |
| 空き家指導の有無 | 空き家担当課 | 固定資産税通知書・建物写真 |
役所で確認した内容は、査定依頼時に不動産会社へ伝えると話が早くなります。再建築不可の理由が明確になるほど、査定額の根拠も比較しやすくなります。
不動産鑑定士への有料査定は必要?無料査定との違い
不動産の価値を調べる方法として、不動産鑑定士への依頼を考える方もいます。
ただし、売却するかどうか迷っている段階で、いきなり有料の不動産鑑定を依頼する必要性は高くありません。
不動産鑑定は、税務署や裁判所へ提出する資料、相続争い、訴訟、法人間取引など、公的・法的な根拠が必要な場面では有効です。
一方で、売却判断の目安や家族で話し合うための材料であれば、まずは専門会社の無料査定で現時点の概算価格を把握する方法で十分なケースが多いです。
無駄な初期費用をかける前に、まずは机上査定で相場の幅を確認し、必要に応じて有料鑑定を検討する流れが現実的です。
再建築不可物件を安全に査定・売却相談するための進め方
再建築不可物件の査定相談では、「どの会社に相談するか」だけでなく、「どの順番で進めるか」がとても重要です。
焦って1社だけに相談すると、相場より安く手放してしまう可能性があります。反対に、何もせず放置すると、建物の老朽化や固定資産税、近隣トラブルのリスクが増えていきます。
ここからは、営業電話を避けながら安全に相場を確認し、家族とも話し合いやすくするための具体的な進め方を解説します。
営業電話を避けてメール机上査定から相場確認する方法
不動産の一括査定サイトを使うときに、「しつこい営業電話が来たらどうしよう」と不安になる方は多いです。
その場合は、申し込み時の備考欄に「電話ではなくメールでの連絡を希望します」と明記しておきましょう。
もちろん、すべての会社が完全にメールだけで対応してくれるとは限りません。ただ、最初に希望を伝えておくことで、電話連絡を減らしやすくなります。
机上査定であれば、現地訪問を受ける前に、所在地・土地面積・建物状況・接道状況などをもとに概算価格を出してもらえます。
備考欄の記入例
再建築不可の可能性がある相続物件です。まずは机上査定で概算価格を知りたいです。仕事の都合上、電話ではなくメールでの連絡を希望します。現地訪問が必要な場合は、査定額の目安を確認した後に検討します。
このように書いておくと、売却を急いでいないことや、まずは相場確認が目的であることが伝わりやすくなります。
査定前に用意しておきたい資料チェックリスト
再建築不可物件の査定では、通常の戸建て以上に資料の有無が大切です。
資料がそろっていると、不動産会社も接道状況や建物状態を判断しやすくなり、査定額の根拠も明確になりやすいです。
査定前に用意したい資料
- 固定資産税納税通知書
- 登記簿謄本
- 公図
- 測量図
- 建物図面・間取り図
- 現地写真
- 相続関係が分かる資料
- 残置物の有無が分かる写真
- 雨漏り・傾き・シロアリなど分かっている不具合のメモ
すべてを完璧にそろえる必要はありません。手元にある資料だけでも、まずは査定相談できます。
ただし、再建築不可の理由や道路状況が分かる資料があると、査定の精度は上がりやすくなります。
住宅ローンが使いにくい家を現状のまま売る専門買取の仕組み
再建築不可物件は、一般の個人買主にとって購入ハードルが高い不動産です。
理由は、建て替えができないだけでなく、金融機関の住宅ローン審査が通りにくいケースがあるためです。
そのため、一般仲介で売り出しても、買主が見つかるまで時間がかかったり、価格交渉が入りやすかったりします。
一方で、専門の直接買取業者であれば、再建築不可物件を現状のまま買い取り、リフォーム後に賃貸物件として活用するなど、独自の出口戦略を持っている場合があります。
そのため、残置物がある家、老朽化した家、遠方で管理できない実家でも、現状のまま売却できる可能性があります。
| 比較項目 | 一般仲介 | 専門買取 |
|---|---|---|
| 売却価格 | 高く売れる可能性がある | 仲介より低くなる傾向がある |
| 売却スピード | 買主探しに時間がかかることがある | 早期現金化しやすい |
| 買主 | 個人・投資家など | 不動産会社が直接買主 |
| 住宅ローン | 買主の融資で難航することがある | 業者の資金で進みやすい |
| 残置物 | 撤去を求められることがある | 現状のまま相談できる場合がある |
| 仲介手数料 | 成約時に発生する | 直接買取なら不要 |
| 向いている人 | 時間をかけても高く売りたい人 | 早く安全に手放したい人 |
少しでも高く売りたい場合は仲介も含めて比較し、早く手放したい場合や管理負担を減らしたい場合は専門買取も検討するとよいでしょう。
仲介と専門買取はどちらがいい?向いているケースを比較
再建築不可物件の売却では、「仲介がよい」「買取がよい」と一概には言えません。
大切なのは、物件の状態や家族事情に合わせて、どの方法が合っているかを判断することです。
| 状況 | 向いている方法 | 理由 |
|---|---|---|
| 少しでも高く売りたい | 仲介も含めて比較 | 買主が見つかれば買取より高く売れる可能性があるため |
| 早く手放したい | 専門買取 | 買主探しの期間を短縮しやすいため |
| 残置物が多い | 専門買取 | 現状のまま相談できる場合があるため |
| 遠方で管理できない | 専門買取または地元対応会社 | 現地管理や片付けの負担を減らしやすいため |
| 家族で意見が割れている | まず机上査定 | 客観的な価格資料があると話し合いやすいため |
| 再建築できる可能性を確認したい | 役所・建築士・土地家屋調査士へ確認 | 接道や道路判定の確認が必要なため |
まずは通常の査定額と専門買取の査定額を比較し、「高く売るのか」「早く手放すのか」「家族の納得を優先するのか」を整理していきましょう。
\ 現状のまま売れるか確認 /
査定額を比べると判断しやすくなります。
契約不適合責任を避けるために契約前に確認すべきこと
古い建物付きの不動産を売却する場合、売却後に雨漏り・傾き・シロアリ被害・配管不良などが見つかり、買主とトラブルになることがあります。
このような売却後のトラブルに関係するのが、契約不適合責任です。
専門買取業者との直接取引では、契約内容によって売主の契約不適合責任を免責する特約を入れられるケースがあります。
ただし、すべての取引で自動的に免責されるわけではありません。分かっている不具合は事前に伝えたうえで、契約書にどこまで免責されるのかを明記してもらうことが大切です。
契約前に確認したいこと
- 雨漏りや傾きなど、分かっている不具合を伝えたか
- 残置物をそのまま引き渡せるか
- 契約不適合責任の免責範囲が契約書に明記されているか
- 境界や越境について、どこまで売主が対応する必要があるか
- 解体費用や測量費用を誰が負担するか
売却後の心配を減らすためにも、査定額だけでなく、契約条件まで比較することが重要です。
兄弟や親族と話し合う前に用意しておきたい資料
相続した実家の処分では、兄弟や親族の間で意見が分かれることがあります。
「思い出があるから残したい」「でも管理できない」「売るなら安く手放したくない」など、それぞれの気持ちがあるため、感情的な話し合いになりやすいのです。
そこで大切なのが、感情論だけでなく、客観的な資料を用意しておくことです。
家族会議前に整理したい資料
- 再建築不可となっている理由
- 複数社の査定額
- 固定資産税や管理費など年間維持費
- 空き家として放置した場合のリスク
- 残す場合に必要な修繕費や管理方法
- 売却する場合の手取り額の目安
数字や資料があると、「なんとなく売りたい」「なんとなく残したい」という話ではなく、現実的な判断がしやすくなります。
家族に相談する前に、実家の現在価格や活用の選択肢を整理しておくと、話し合いが止まりにくくなります。
\ 家族と話す前の材料に /
数字があると話し合いが進めやすくなります。
よくある質問
再建築不可物件の査定や売却相談を始める前のまとめ
再建築不可物件は、一般的な戸建てや土地と比べると売却の難易度は高くなります。
しかし、決して売れない不良資産というわけではありません。接道状況や建物状態、立地、活用方法によっては、現状のまま売却できる可能性があります。
大切なのは、1社だけの査定で判断せず、複数の会社から査定額を取り寄せて比較することです。
また、2025年建築基準法改正による大規模リフォームへの影響や、空き家放置による固定資産税・近隣トラブルのリスクも踏まえ、早めに現状を整理しておくことが大切です。
売却を急ぐ必要はありません。まずは、再建築不可となっている理由、現在の査定額、今後の維持費、家族の意向を整理するところから始めてみましょう。
今日からできる3ステップ
- 役所の建築指導課で、自分の土地が再建築不可となっている具体的な原因を確認する
- 備考欄にメール連絡希望と明記して、複数の会社から無料の机上査定を取り寄せる
- 届いた査定額と年間の維持費をメモに書き出し、家族で共有する判断材料をそろえる
査定額だけでは判断しにくい場合は、家族事情や今後の使い道も含めて整理しておくと安心です。
ご相談内容はKAZUが確認し、直接対応します。
・気軽に相談したい方はLINE
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\ 家族事情も含めて整理 /
※無理に売却を勧めるものではありません。整理のお手伝いです。
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