空き家査定でシロアリ被害はどう響く?売却価格や注意点を解説

空き家査定でシロアリ被害はどう響く
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相続した実家の片付け中にシロアリを見つけてしまい、空き家査定でシロアリ被害がどう響くのか一人で不安を抱えていませんか。

家としての価値がなくなってしまうのではとショックを受けるかもしれませんが、被害がある状態のままでも納得して手放す方法はあります。

結論からいうと、シロアリ被害がある空き家でも査定や売却は可能です。ただし、被害の範囲・修繕費・土地価値・買主側の不安によって、査定額には差が出やすくなります。

この記事では、被害レベル別の査定への影響や、売却後のトラブルを防ぐために知っておきたい告知・契約上の注意点を整理してお伝えします。

自分に合う売却ルートを判断できるようになれば、次に取るべき一歩が明確になります。

まずは複数社の査定結果を比較して、空き家査定におけるシロアリ被害の影響を数字で確認することから始めてみましょう。

空き家全体の出口戦略を整理したい方は、実家の空き家対策はどうする?売る・貸す・解体・残すの判断基準も参考にしてください。

この記事のポイント
  • シロアリ被害による査定額への影響と減額の目安がわかります
  • 売却後にトラブルを防ぐために必要な告知の考え方が整理できます
  • 仲介か買取か、物件の状態に合わせた売却ルートを判断できます
  • 複数社の査定を比較して、納得しやすい売却先を選ぶコツがわかります
目次

空き家査定でシロアリ被害が価格に与える影響と減額の目安

不動産査定において、シロアリ被害は建物の状態に関わる重要な確認ポイントです。まずは、被害の程度によって査定額がどのように変わりやすいのか、目安を確認していきましょう。

シロアリ被害があると空き家査定額はどれくらい下がる?

シロアリ被害がある場合の査定額は、一般的に「被害がない状態の市場価格」から「駆除費用」「修繕費用」「買主側が感じる不安要素」などを考慮して判断されます。

建物の構造そのものに影響がない軽微なケースであれば、駆除費用の目安として15万〜30万円程度を見込むこともあります。ただし、建物の広さや工法、被害範囲によって金額は変わります。

しかし、空き家は換気が不十分で湿気がこもりやすいため、一度発生したシロアリが広範囲に広がっているケースもあります。

主要な土台や柱に食害が進んでいる場合は、修繕費や買主側の不安が査定額に反映され、大きく減額されることがあります。深刻な場合は、建物価値をほとんど見込まず、土地中心で評価されるケースもあります。

まずは、現状がどのレベルの被害なのかを客観的に把握することが、納得できる価格を知る第一歩です。

建物価値がゼロになる?被害レベル別の査定への響き方

不動産会社が査定を行う際、シロアリの被害状況は大きく3つのレベルに分けて見られることが多いです。ご自身の実家がどの状態に近いか、以下の表で目安を確認してみてください。

被害の深刻度具体的な状況査定額への影響(目安)
レベル1:軽微畳の一部や巾木など表面的な食害。構造には影響が少ない状態。駆除費用や簡易補修費を考慮して査定されることがあります。
レベル2:中度床下の土台や一部の柱に被害。部分的な補修が必要な状態。修繕費や買主の不安分が反映され、減額幅が大きくなることがあります。
レベル3:重度通し柱や梁、基礎周辺まで食害が広がり、耐震性への不安がある状態。建物価値を低く見られ、土地中心の評価になる可能性があります。

被害がレベル3に近い場合、修繕して売るよりも「解体して更地として売る」ほうが、結果的に手元に残るお金が多くなるケースもあります。

被害が深刻だと感じても、土地としての価値は残ります。焦って結論を出さず、まずは判断材料をそろえていきましょう。

1社だけの査定では、シロアリ被害を考慮した相場の幅や査定根拠が分かりにくいことがあります。まずは複数社の査定額を比べて、判断材料を整理しておきましょう。

営業連絡が不安な場合は、査定依頼時の備考欄に「まずはメール希望」「シロアリ被害あり」「売却時期は未定」と書いておくと、相談の温度感を伝えやすくなります。

まずは比較材料を集める

売却を決める前の相場確認として使えます。

売却後のトラブルを防ぐために知っておきたい契約不適合責任

空き家を売却した後に、「実はシロアリ被害があった」と発覚すると、買主とのトラブルにつながる可能性があります。2020年4月施行の改正民法以降、不動産売買では契約内容と実際の状態が合っているかがより重視されるようになりました。

契約書に記載のない不具合が見つかった場合、契約内容によっては、売主が修理費の負担や代金減額などを求められることがあります。

シロアリ被害の事実を隠したまま売却した場合、後から買主に発覚して修繕費や代金減額などを求められる可能性があります。被害に気づいていない場合でも、契約内容や説明状況によっては問題になることがあるため注意が必要です。

特に数年放置した空き家を売る際は、査定の段階で「シロアリがいるかもしれない」という不安を正直に伝え、契約書で責任の範囲を確認しておくことが大切です。

コンサルタント @KAZU

シロアリ被害があるからといって、売却を諦める必要はありません。大切なのは「隠さずに正直に伝えること」です。事実を共有した上で最適なルートを選べば、売却後のトラブルを防ぎやすくなります。

家族に相談する前に!床下の軋みや羽アリの兆候をチェック

専門業者に調査を依頼する前に、ご自身で「シロアリがいる可能性」をチェックする方法があります。家族会議で「実家の現状」を共有するためにも、以下の項目を確認してみましょう。

・床の上を歩くと、特定の場所がふわふわと沈む感触がある
・柱や玄関の上がり框(かまち)を叩くと、軽い空洞音がする
・4月から7月にかけて、家の周辺で大量の羽アリを見かけた
・基礎のコンクリート部分に、砂や泥で作られた細い道(蟻道)がある

これらの兆候が見られる場合、シロアリが建物の内部に侵入している可能性があります。

修繕して住み続けるのか、現状のまま手放すのかを検討するタイミングです。まずは、現状の建物の価値と、修繕にかかるコストのバランスを確認してみることから始めましょう。

空き家査定でシロアリ被害が判明した際の最適な売却ルート

シロアリ被害が見つかったとしても、売却を成功させる方法は一つではありません。被害の程度や、売主様が「どれくらいの手間と時間をかけられるか」によって、最適なルートは変わります。

修理して仲介で売る?そのまま業者に買い取ってもらう?

主な売却方法は、一般の方に売る「仲介」と、不動産会社が直接買い取る「買取」の2つです。

売却ルート向いているケース注意点
仲介被害が軽く、修繕後に一般の買主へ売れそうな場合修繕費が先にかかり、売却まで時間がかかることがあります。
買取被害が大きい、遠方で管理できない、早く整理したい場合仲介より価格は下がりやすい一方、現状のまま進めやすい場合があります。

仲介の場合、シロアリを駆除・修繕してから売り出すことで市場価格に近い価格が期待できますが、修繕費という先行投資が必要です。

また、シロアリ被害の履歴がある物件は、一般の買い手から敬遠されやすく、売却期間が長引くことがあります。

一方で「不動産買取」であれば、シロアリ被害がある現状のまま、比較的早く現金化を目指せるケースがあります。

業者はプロとして被害を前提に価格を判断するため、契約内容によっては売却後の責任範囲を整理しやすいケースがあります。

遠方の実家で何度も足を運べない場合や、修繕費を出すのが難しい場合は、買取ルートで早期に解決するのが現実的な判断になることもあります。

高すぎる査定額に注意!シロアリ被害を隠すリスクを回避

査定を依頼した際、シロアリ被害を伝えているにもかかわらず、周辺相場と変わらない「高すぎる査定額」を提示してくる会社には注意が必要です。

こうした会社は、まずは媒介契約を結ぶために高い数字を出し、売り出してから「被害がひどいので売れません」と、後から大幅な値下げを迫ってくることがあります。

被害状況を正しく評価せず、耳あたりのよい金額だけを提示する会社は、売却後のトラブルを防ぐための説明も不足している可能性があります。

査定額の高さだけでなく、「なぜこの被害でこの金額になるのか」という根拠を論理的に説明してくれる会社を選ぶようにしましょう。

誠実な説明をしてくれる担当者こそが、売却後のリスクを抑えてくれるパートナーになります。納得のいく説明が得られない場合は、別の会社の意見も聞いて比較することが大切です。

複数社の査定結果を比較して納得できる売却先を選ぶコツ

シロアリ被害がある空き家ほど、1社だけの意見で決めてしまうのは危険です。不動産会社によって、被害物件をリフォームして再販するのが得意な会社もあれば、更地としての販売に強い会社もあるからです。

1社では「建物価値ゼロ」と言われた家が、別の会社では「建物代も少しつけられます」と評価されることも珍しくありません。

よくある失敗と、うまく進みやすいケース

よくある失敗は、最初に出た査定額だけを見て「もうこの家は価値がない」と決めてしまうことです。シロアリ被害があっても、土地の需要や再生販売の得意な会社によって評価が変わることがあります。

反対に、うまく進むケースでは、被害状況を隠さず伝えたうえで複数社の査定根拠を比べています。金額だけでなく、修繕前提なのか、解体前提なのかまで確認すると、家族にも説明しやすくなります。

複数の会社に査定を依頼することで、今の家の「本当の相場」が見えてきます。

また、複数の査定書があれば、家族に対して「プロ3社がこの価格だと言っている」と、客観的なデータに基づいて話し合いを進めることができます。

1社だけでは相場の幅が分かりにくいため、まずは複数社の査定額を比較して、納得できる判断材料をそろえることから始めてみましょう。

家族に相談する前に、現在の価格を確認しておくと、売る・残す・貸すの話し合いが感情論にならずスムーズに進みます。

家族と話す前の材料に

査定額の根拠を比べておくと、家族にも説明しやすくなります。

よくある質問

シロアリ被害を隠して査定を受けてもバレませんか?

プロの査定員は、床の沈み・柱の空洞音・蟻道・湿気などから違和感に気づくことがあります。たとえ査定時に分からなかったとしても、売買契約前の調査で発覚することもあるため、最初から正直に伝える方が条件交渉もしやすくなります。

相続した実家が空き家で、遠方なので確認に行けません。どうすればいいですか?

多くの不動産会社では、現地に立ち会わなくても査定を行える場合があります。まずは机上査定で概算を知り、必要に応じて鍵を預けて訪問査定を依頼する方法があります。被害の有無がわからない場合は、その旨を伝えてプロの視点で確認してもらうのが安心です。

査定の前に自分でシロアリ駆除をしておくべきですか?

必ずしも先に駆除する必要はありません。駆除費用をかけても、その分が査定額にそのまま上乗せされるとは限らないからです。まずは「現状のままならいくらか」を知り、不動産会社と相談した上で、そのまま買い取ってもらうのか、駆除してから売り出すのかを決めるのが効率的です。

まとめ:空き家査定でのシロアリ被害を乗り越えて賢く売却するまとめ

大切にしてきた実家にシロアリ被害が見つかるとショックを受けますが、それだけで「家が売れなくなる」と決まるわけではありません。

被害レベルに応じた相場を知り、仲介と買取のメリット・デメリットを比較すれば、ご家族にとって現実的な道を選びやすくなります。

売却後のトラブルを避けるためにも、まずは現状を隠さずプロに伝え、客観的な査定額を確認することから始めてみてください。

一人で悩まずに複数の専門家の意見を聞くことが、実家じまいをスムーズに進めるための大切なポイントです。焦って結論を出そうとせず、まずは比較と整理から進めていきましょう。

▼今日からできる3ステップ▼

  • 家の中で歩くとふわふわする場所や羽アリの形跡がないかメモにまとめる
  • 固定資産税の納税通知書などを用意し、実家の所在地を正確に把握する
  • シロアリ被害を伝えたうえで複数社に査定を依頼し、現状のままの評価額を比較する

査定額だけでは判断しにくい場合は、家族事情や今後の管理負担も含めて整理しておくと安心です。

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売却か管理か迷っている方へ

※売却を急がせるものではありませんのでご安心ください。

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この記事を書いた専門家

保有資格: 相続診断士 / 宅地建物取引士 / AFP(日本FP協会認定)など20種以上

不動産・金融業界で15年以上の実務経験、1,500件以上の相談実績を持つ相続・終活・不動産相続のプロフェッショナル。法律・税務・介護の専門家と連携し、ご家族に寄り添った円満な終活・相続を実現します。

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