マンション相続税評価国税庁エクセル活用法!評価明細書の書き方とコツ

マンション相続税評価国税庁エクセル活用法!評価明細書の書き方とコツ
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こんにちは。終活だよドットコムの運営者で、終活・相続・不動産の専門家として活動しているカズです。

マンション相続税評価を国税庁エクセルで計算する際、2024年の新ルール改正に伴い「従来の方法で正しい税額が出せるのか」と不安を感じる方も多いはずです。

この記事では複雑な評価乖離率の仕組みや、登記簿から必要な数値を正しく入力する手順を丁寧に解説します。

マンションの相続税評価において国税庁のエクセルを使いこなす知識が身につけば、将来の納税予測が立てやすくなり、慌てずに円滑な相続準備を進められるようになりますよ。

計算の基礎となる時価を把握して適切な判断をしたい方は、まずは一括無料査定でご自身の物件の適正価値を確認するだけでもOKです。

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この記事のポイント
  • 国税庁が配布するエクセルツールを用いた最新 of マンション相続税評価の手順
  • 評価乖離率や評価水準を算出するために必要な登記簿データの読み取り方
  • 賃貸マンションや小規模宅地等の特例を併用する際の実務的な計算順序
  • 2024年の改正が贈与税や今後のマンション相続対策に与える具体的な影響
コンサルタント @KAZU

マンションの評価改正は「増税」と捉えられがちですが、ルールが明確化されたことで将来の納税予測が立てやすくなったという側面もあります。まずはエクセルで現状を把握することが、失敗しない相続対策の第一歩ですよ!

目次

マンションの相続税評価に国税庁のエクセルを使う際の基礎知識

マンションの相続税評価額を正しく算出するためには、まず2024年から施行された新ルールの背景を深く知っておく必要があります。

ここでは、なぜ国税庁がエクセルツールを提供するに至ったのか、その計算の根幹となる考え方を専門家の視点で詳しく解説していきます。

このルール変更は、今後の不動産承継における「ものさし」が変わったことを意味しているからです。

マンションの評価額と市場価格の乖離が起きた背景

これまでのマンション相続では、建物の評価に固定資産税評価額を、土地の評価に路線価を用いてきました。

しかし、特に都市部の高層マンション(タワーマンション)などでは、市場での取引価格と相続税評価額との間に数倍もの大きな差が生じていたのです。

この仕組みを利用して、現金で持っているよりもマンションとして保有することで相続税を大幅に圧縮する「タワマン節税」が一般的になっていました。

例えば、1億円で購入したタワーマンションの相続税評価額が2,000万円程度まで圧縮されるといったケースが実際に頻発していたのです。

しかし、このような極端な節税策は、一軒家を相続する納税者との間で大きな不公平を生んでしまいます。

そこで、この状況は租税負担の公平性を損なうとして、国税庁は統計的な手法を用いて市場価格の6割程度まで評価額を引き上げる改正を断行しました。

これは単なるルール変更ではなく、資産価値の把握の仕方が根本から見直された歴史的な転換点と言えるでしょう。現在のルールでは、マンション相続税がかからない条件も以前より厳しくなっています。

2024年の改正で変わった新ルールの算出ロジック

新しいルールでは、従来の評価額に「区分所有補正率」という新たな係数を掛け合わせることで、より実勢価格に近い評価額を導き出します。

このロジックは非常に複雑で、マンションの築年数や階数といった4つの要素を統計学的な重回帰分析によって数値化し、組み合わせて計算されます。

この計算を一般の方が手書きや電卓で行うのは、計算ミスを招くリスクが非常に高く、現実的ではありません。そのため、国税庁は公式ウェブサイトで専用のエクセル形式の計算明細書を配布しています。

このツールに数値を入力するだけで、自動的に補正率が算出される仕組みになっています。実務においては、このエクセルツールで出力された結果を申告書に添付することで、税務署に対する説明責任を果たすことにも繋がります。 (出典:国税庁「居住用の区分所有財産の評価に係る区分所有補正率の計算明細書」)

評価乖離率を算出するための4つの指数と計算式

新ルールの核となるのが「評価乖離率」です。これは以下の4つの指数によって決まります。それぞれの指数がどのように時価へ影響するかを理解しておくことが大切です。

  • 築年数指数:建物が古いほど乖離は小さくなります。時間が経てば経つほど、市場価値と評価額の差が縮まるという統計に基づいています。
  • 総階数指数:建物の階数が高いほど乖離が大きくなりやすい傾向を反映します。いわゆるタワーマンションのような高層建築物ほど、補正の影響を強く受けます。
  • 所在階指数:同じマンション内でも、高層階ほど価値が高いため補正がかかります。上層階に住んでいる場合、所在階が1階上がるごとに評価額が微増する仕組みです。
  • 敷地持分狭小度:一戸あたりの土地の持ち分が少ないほど建物価値の比率が高まるため、指数に影響します。都心のタワーマンションのように、敷地面積に対して戸数が多い物件ほど評価が引き上げられやすくなります。

これらの数値を組み合わせることで、その物件が市場価格に対してどの程度の評価水準にあるかを判定するのです。専門的な統計式を用いるため、私たちがすべきことは、正しい基礎データを揃えることに集約されます。

評価水準が60パーセント未満の場合の補正方法

算出した評価水準が0.6(60%)未満となった場合、この新ルールの対象となり、評価額が強制的に引き上げられます。

具体的には、評価水準が0.6に達するまで補正係数を乗じることになります。これにより、どんなに時価との差が大きなマンションであっても、最低でも市場価格の6割程度の評価額で税金が計算されるようになります。

一方で、すでに評価水準が0.6以上1.0以下に収まっている物件については、現行の評価額が維持されます。多くの一般的な分譲マンションはこの範囲に収まることが多いでしょう。

また、まれに評価水準が1.0を超える、つまり評価額が時価を上回っている場合には、評価額を引き下げる「救済」の補正が行われることもあります。

このように、新ルールは単なる増税ではなく、時価に合わせるための「適正化」を目的としているのです。詳しい計算については、相続税計算の基本と節税のコツを解説した記事も参考にしてください。

登記簿謄本から必要データを正確に抽出するコツ

国税庁のエクセルに入力するデータは、すべて客観的な資料に基づかなければなりません。最も重要なのが「登記事項証明書(登記簿謄本)」です。

ここから「専有部分の床面積」「一棟の建物の階数」「敷地権の割合」を抜き出します。

特に注意したいのは、登記簿に記載されている面積は「内法(うちのり)面積」であるという点です。パンフレットなどに記載されている「壁芯(へきしん)面積」とは異なるため、必ず登記簿の数値を参照してください。

壁芯面積は壁の厚みの中心で測るため、内法面積よりも少し広くなる傾向があります。これを間違えて入力すると、評価額の計算結果にズレが生じてしまいます。

固定資産税の課税明細書で確認すべき項目の見分け方

建物の評価額については、毎年市区町村から送られてくる「固定資産税の課税明細書」を確認します。ここに記載されている「価格」または「評価額」の欄の数値が、計算の基礎となります。

ただし、ここで注意すべきは年度です。

相続が発生した年と同じ年度の明細書が必要になるため、大切に保管しておきましょう。固定資産税は3年に一度の「評価替え」があるため、古い年度のものを使うと誤った評価額になってしまいます。

もし紛失してしまった場合は、役所で「固定資産評価証明書」を取得することで代用可能です。このとき、単なる納税通知書ではなく、面積や構造が詳しく載っている「名寄帳」も一緒に取得しておくと、情報の裏取りができるので安心ですよ。

計算明細書への入力で間違いやすい専有面積の注意点

エクセルツールへの入力で最も多いミスの一つが、面積の取り扱いです。

敷地持分狭小度の計算には「専有部分の面積」を用いますが、課税明細書に記載されている「課税床面積」には共用部分(廊下や階段など)の按分面積が含まれている場合があります。

しかし、新ルールの計算では登記簿上の専有面積を使用することが指定されています。

この使い分けを間違えると、区分所有補正率が正しく算出されず、税額に大きな差が出てしまう可能性があるため慎重に行いましょう。

先ほどお伝えしたように、登記簿謄本の「専有部分の建物の表示」欄にある床面積の数字を最優先してください。迷ったときは、登記簿の「種類・構造」と書かれたすぐ下の数値を採用すると覚えれば間違いありません。

コンサルタント @KAZU

実は、メゾネットタイプのマンションの場合、所在階は「低い方の階数」で判定するというルールがあります。こういった細かい規定がエクセルへの入力値を左右するので、不明な点は迷わず専門家に聞くのが正解です。

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マンションの相続税評価を国税庁のエクセルで計算する実務工程

基礎知識を押さえたところで、次は具体的な実務の流れを見ていきましょう。実際にエクセルで補正率を出した後に、賃貸物件の評価や特例をどう適用するか、より踏み込んだ内容を解説します。

実際の相続申告では、補正率を出して終わりではなく、そこから各種控除をどう重ねるかが腕の見せ所となります。

賃貸運用している物件の借家権割合による減額計算

投資用マンションを第三者に賃貸している場合、自ら住んでいる場合よりも評価額を下げることができます。実務上のポイントは、「区分所有補正率を掛けた後の評価額」に対して、借家権や借地権の減額を適用するという順番です。

まず新ルールで物件そのものの価値を補正し、その後に「貸しているから自由に使えない分」の30%(借家権割合)を差し引く計算順序になります。

例えば、補正後の建物評価額が1,000万円であれば、借家権30%を差し引いた700万円が最終的な評価額となります。

これにより、改正でベースの評価額が上がったとしても、賃貸運用を続けていれば現金保有よりは依然として節税効果が残ることになるわけですね。

賃貸割合が100%であれば最大限の減額を受けられますので、相続発生時の入居状況は必ず確認しておきましょう。

もし相続した物件が賃貸中で管理が負担になっている場合や、将来的に手放すことを検討しているなら、専門の相談窓口を利用するのがスムーズです。

売却・活用・解体など、複数の選択肢からプロがあなたに最適なプランを提案してくれます。

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小規模宅地等の特例を併用する場合の有利判定

マンション相続で非常に強力なのが「小規模宅地等の特例」です。自宅として使用していた場合、土地部分の評価額が最大80%減額されます。

ただし、この特例も区分所有補正率を適用した後の土地評価額に対して計算を行います。

補正によって土地の評価ベースが上がれば、それだけ80%減額のインパクトも大きくなります。

一方で、複数の不動産を所有している場合は、どの物件に特例を適用するのが最も税負担を抑えられるか、シミュレーションが不可欠です。

以前は「一戸建ての方が減額幅が大きい」とされていましたが、今回のマンション評価改正により、高層マンションの土地評価額が跳ね上がったことで、マンション側に特例を適用したほうが有利になるケースも増えています。

相続発生前に、一度税理士に複数のパターンで試算してもらうことをお勧めします。

二階建て以下の低層物件が適用除外となる理由

すべてのマンションがこの新ルールの対象になるわけではありません。地上階数が2階以下の建物や、一棟まるごと所有している物件などは原則として対象外です。

今回の改正の目的は、あくまで高層マンション等で見られる「時価との著しい乖離」を是正することにあるからです。

低層マンション(アパート含む)は、もともと時価と評価額の差がタワーマンションほど大きくないため、従来の評価方法で十分だと判断されたのです。

ご自身が所有している物件が何階建てか、区分所有登記がなされているかを改めて確認してみてください。地下階がある場合でも、地上階数だけで判定するため、地下1階地上2階の物件は「2階建て」として新ルールの対象外となります。

項目適用の可否・条件確認書類
地上階数3階建て以上が対象(2階以下は除外)登記簿謄本
建物の用途居住用部分があれば対象(店舗のみは除外)課税明細書
所有形態区分所有登記されていること(一棟所有は除外)登記簿謄本
評価水準0.6未満または1.0超で補正が発生国税庁エクセル

贈与税への影響と築年数による評価乖離率の変化

この改正は相続税だけでなく贈与税にも適用されます。生前贈与を検討している方は注意が必要です。評価乖離率の計算式には築年数が含まれており、築年数が経過するほど評価乖離率は下がる傾向にあります。

つまり、築浅のマンションを贈与しようとすると、補正によって高い贈与税が課されるリスクがありますが、ある程度築年数が経った物件であれば、改正の影響を抑えられる可能性があります。

例えば、新築後すぐに贈与するのと、10年待ってから贈与するのとでは、評価額が数百万円単位で変わることもあります。

タイミングの見極めがこれまで以上に重要になってきますので、将来のキャッシュフローと相談しながら計画を立てるようにしてください。成功例については、生前贈与体験談も非常に参考になります。

税務調査で否認されないための市場価格の把握

「国税庁のエクセルで計算したから100%安心」とは言い切れないのが税務の難しいところです。あまりにも市場価格と評価額に乖離がある場合、税務署長が「財産評価基本通達6項(個別評価)」を適用し、鑑定評価に基づいた課税を行う権利を持っています。

特に極端なタワマン節税スキームを組んでいる場合は、周辺の成約事例などを調べ、あまりにも不自然な金額になっていないか確認しておくことが自己防衛につながります。

過去の判例でも、相続直前の購入と直後の売却が「不当な税負担軽減」とみなされ、通達評価が否定されたケースがあります。

エクセルツールの結果を鵜呑みにせず、常に「常識的な価格」とのバランスを意識することが、誠実な相続申告の第一歩です。

マンションの相続税評価や国税庁のエクセル活用についてよくあるご質問FAQ

国税庁のエクセルツールはどこでダウンロードできますか?

国税庁の公式サイト内にある「財産評価関係」のページから無料でダウンロード可能です。毎年更新される可能性があるため、必ず最新年度のファイルをダウンロードして使用するようにしてください。

マンションの所在階が地下の場合はどう入力しますか?

専有部分が地下にある場合、所在階の指数は「0(ゼロ)」として計算します。これにより、高層階に適用されるような評価額の加算が行われず、より適切な評価が可能になります。

共有名義で持っているマンションの評価はどうなりますか?

まずマンション一室全体の評価額を新ルールで算出し、その金額に自分の持分割合を掛けて計算します。持分に関わらず、物件全体のスペックをエクセルに入力することから始めます。

店舗併用マンションの住宅部分も新ルールの対象ですか?

A4. はい、構造上居住の用に供することができる部分があれば、原則として対象に含まれます。ただし、完全に事務所や店舗としてのみ登記されている物件は対象外となる場合があります。

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マンションの相続税評価や国税庁のエクセル活用はナビで解決

「書類を集めるのが大変そう」「エクセルの使い方がやっぱり不安」と感じる方は、不動産一括査定サイト「マンションナビ」の活用をおすすめします。

相続税評価のベースとなる市場価格(時価)を素早く把握できるため、国税庁の評価額との乖離がどの程度あるかを事前に予測するのに非常に役立ちます。

また、相続に強い不動産会社との接点を持つことで、税理士の紹介や売却の相談もスムーズに進めることができます。

専門的なツールを使いこなす自信がないときこそ、プロの知恵を借りるのが一番の近道ですよ。

特に2024年以降は、評価額が時価の6割に固定されるため、逆算して「売却した方が手残りが多くなるか、相続させた方が良いか」という高度な経営判断も必要になります。

こうした際にも、精度の高い査定価格は強力な武器になってくれるはずです。

もし相続した不動産が共有名義になっていて、兄弟や親戚との話し合いが進まないといったトラブルを抱えているなら、専門の買取サービスに相談するのも一つの手です。

権利関係が複雑な物件でも、豊富な実績を持つプロが解決の糸口を見つけてくれます。

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マンションの相続税評価と国税庁のエクセルに関するまとめ

今回の改正により、マンションの相続税評価は「時価の6割」という新たな基準へと舵を切りました。

国税庁のエクセルツールは、複雑な計算を正確に行うための強力な味方ですが、正しく使うためには登記簿や課税明細書の正確な読み取りが欠かせません。

評価額が上がったことで相続対策の再検討が必要な方も多いでしょう。しかし、現金で保有するよりは依然として節税効果がある資産であることに変わりはありません。

この記事を参考に、まずはご自身のマンションが今いくらで評価されるのか、一度計算にチャレンジしてみてください。早めに現状を知ることが、家族を守る終活の第一歩ですよ!

自分一人で悩まず、たった数分の入力で得られる専門的な査定結果をもとに、最適な相続の形を見極めましょう。

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今日からできるアクションプラン

  • まずは自宅の「登記事項証明書」を法務局やオンラインで取得し、正確な専有面積を確認する。
  • 国税庁ホームページから最新の「区分所有補正率の計算明細書」をダウンロードし、数値を仮入力してみる。
  • 「マンションナビ」などの査定サイトを使って、今の物件の「時価」を把握し、評価額との差をチェックする。

正しい準備を始めれば、将来の不安は必ず安心に変わります。今日から一歩、踏み出していきましょう!

正確な情報は国税庁の公式サイトをご確認ください。個別の税務判断や具体的な計算については、必ず税理士などの専門家にご相談ください。

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この記事を書いた専門家

保有資格: 相続診断士 / 宅地建物取引士 / AFP(日本FP協会認定)など20種以上

不動産・金融業界で15年以上の実務経験、1,500件以上の相談実績を持つ相続・終活・不動産相続のプロフェッショナル。法律・税務・介護の専門家と連携し、ご家族に寄り添った円満な終活・相続を実現します。

▶︎ 詳しいプロフィールは下記リンクマークから

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