エンディングノート書き方完全ガイド｜家族に伝わる残し方

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「エンディングノート書き方って、いつから始めればいいの？」と感じたことはありませんか？

特に若い人向けの情報って少ないですし、書き方や見本、記入例もよくわからないですよね。

でも、実は50代の今だけでなく、もっと早いうちから始める方が安心なんです。

このページでは、無料で始められるテンプレートや、ダイソーの便利アイテム、手作りや自作項目の工夫まで、やさしく丁寧にご紹介します。

また、「エンディングノートには何を書くべきですか？」という疑問や、「子供が助かるエンディングノートの書き方」も例を交えて解説。

書き方講座レベルの情報で、終活ノートに書くべきことや、終活で大切な10こともわかりますよ。

さあ、エンディングノート書き方の基本から、家族を想う一歩を一緒に踏み出してみませんか？

この記事のポイント

自分に合ったエンディングノートの書き方や始め方がわかる
書くべき項目や内容の見本・記入例を理解できる
無料テンプレートやダイソーグッズなどの活用方法を知れる
子供や家族が助かるように配慮した書き方が学べる

エンディングノート書き方の基本を知ろう

若い人向けのエンディングノート活用術

最近では、20代や30代の若い世代の間でも、エンディングノートを活用する方が少しずつ増えてきています。

一見すると、「まだ先の話だから関係ないかな」と感じるかもしれませんが、実は若いうちだからこそ意味があるという考え方もあるんです。

例えば、災害や事故など、予期せぬことが起こったときに、家族や友人に何を伝えておきたいのか。

それをエンディングノートにまとめておくだけで、周囲の人がパニックにならずにすむ場面もあります。

このように言うと重たく聞こえてしまうかもしれませんが、若い人のエンディングノートは「終活」よりも
“人生の棚卸し”や“将来の指針”として活用されるケースが多いです。

実際に20代の方が記入していた内容には、以下のようなものがありました。

項目	記入内容の例
夢・目標	起業して自分のカフェを持ちたい
人生で大切にしていること	家族との時間・自然とのふれあい
万が一のときに伝えたいこと	飼っているペットの世話をお願いしたい
友人や恋人に残す言葉	これまでの感謝と、笑顔でいてほしいこと

また、SNSでつながる機会が多い若い世代にとって、「連絡先の管理」や「写真・動画の保管場所」を書き残しておくことも、デジタル時代のエンディングノートの重要なポイントです。

たとえば、スマホが壊れたときに「連絡先が消えた！」「大切な写真が見られない…」という経験、ありませんか？

こうしたデータをどこに保管しているのかを残しておけば、いざというときに家族や友人が困らずに済みます。

さらに、最近は無料でダウンロードできるエンディングノートもありますし、スマホアプリで手軽に記録できるツールも充実しています。

特に、働きながら少しずつ書きたい方には、項目ごとに分けて記入できるタイプが便利ですよ。

一方で注意点としては、あまりにも未来のことばかりを書いてしまうと、現実味がなくなってしまうことがあります。

身近な内容や「今」の気持ちもバランスよく取り入れることで、自分らしいエンディングノートになります。

このように、若い人にとってのエンディングノートは、将来に向けた「自己理解ツール」として、とても有効です。

では、年齢を重ねた50代の方には、どんな形でエンディングノートが役立つのでしょうか？

書き方 50代から始める終活の第一歩

50代に入ると、仕事や家庭が少し落ち着き、自分のこれからの人生を見つめ直す時間が増えてきますよね。

そんなときこそ、エンディングノートを書き始めるのに最適なタイミングです。

多くの方が「まだ早いかな」と感じる年代ではありますが、相続や不動産の管理、医療の希望など、具体的に記録しておくべき内容が増えてくるのもこの時期です。

例えば、以下のような項目は、50代だからこそ書いておくと後々役立ちます。

カテゴリー	記入すべきこと	理由・目的
不動産	所有物件の場所・名義	相続時のトラブルを防ぐ
通帳・口座情報	銀行名・支店・口座番号	家族が手続きを進めやすくする
医療に関する希望	延命治療の方針・かかりつけ医	自分の意思を明確に伝えるため
連絡してほしい人	友人・知人の一覧	万が一の際に必要な情報

例えば、私の知り合いで50代半ばの方がいらっしゃるのですが、心筋梗塞で急に倒れたことがありました。

幸い一命を取り留めましたが、ご家族が「通帳がどこにあるかわからない」「かかりつけの病院がわからない」と困り果てていたのです。

その後、その方はエンディングノートにしっかりと情報を書き込み、家族も安心して過ごせるようになったと話してくれました。

このように、「まだ元気だから大丈夫」と思っている今だからこそ、冷静に人生のことを整理できます。

また、子どもや配偶者に対するメッセージを残すことも、“感謝を伝える”という意味でも大切な終活の一部です。

ただし、完璧を目指しすぎないようにするのもポイントです。

いきなりすべてを書こうとせず、気になる部分から始めて、少しずつ更新していくスタイルで取り組むのが長続きのコツですよ。

そしてもう一つは、「保管場所」をきちんと家族に伝えておくことです。

せっかく書いても、見つからなければ意味がありませんからね。

このような視点を取り入れると、エンディングノートがより実用的で、家族にとっても価値のあるものになります。

次は、「無料で使えるテンプレートや便利な活用法」についてご紹介していきますね。

無料で使えるテンプレートと活用法

まず最初にお伝えしたいのは、エンディングノートは高価なものを買わなくても十分に始められるということです。

今では、インターネット上で無料ダウンロードできるテンプレートがたくさん用意されており、手軽に活用することができます。

例えば、以下のような無料テンプレートが人気です。

テンプレート提供元	特徴	利用方法
自治体（市区町村）	高齢者向け・介護支援と連動	福祉課などで配布 or PDF配布
保険会社や葬儀社	医療・相続欄が充実	公式サイトからDL可能
終活NPO・団体	幅広い年代に対応・感情面の記述も	会員登録なしでDL可能

実際に私の知人（40代女性）は、区役所で無料配布されていたテンプレートを使って、ご両親のエンディングノート作成をサポートしたそうです。

書きやすく整理されたフォーマットがありがたかったと話していました。

こういったテンプレートには、人生の振り返り・通帳や不動産の情報・医療方針・相続に関する希望など、多岐にわたる項目が用意されています。

ただ、すべてを一度に埋めようとせず、少しずつ時間をかけて記入していくのがおすすめです。

テンプレートを活用するメリットは次のとおりです。

初心者でも書きやすい構成になっている
見出しや記入欄が明確で迷わない
法的な視点もある程度反映されている（相続・医療など）

一方で、注意点もあります。

自分の状況に合わない項目も含まれている場合がある
書き直しが多くなると手間に感じることがある
保管場所を忘れやすい（特に紙の場合）

このため、テンプレートを使う場合には、書いた後の保管場所や家族への共有方法もセットで考えることが大切です。

例えば、「本棚の辞書の後ろにあるから見てね」と家族に口頭で伝えておくと、いざという時にも安心です。

では次に、もっと自分らしくエンディングノートを作ってみたい方に向けて、「手作り・自作」の方法をご紹介しますね。

手作り自作項目で個性を出す方法

テンプレートも便利なんですが、「もっと自分らしく書きたい」「型にはまらない形にしたい」と思ったことはありませんか？

そう感じたときには、手作りのエンディングノートを作ってみるのがおすすめです。

例えば、100円ショップなどで売られているノートに、自分で項目を決めて、好きな順番で書き足していくだけでも立派なエンディングノートになります。

「人生の宝物リスト」としてお気に入りの写真を貼ったり、友人との思い出エピソードを添えるだけでも、見返したときに温かい気持ちになります。

こんな風に、自作項目を加えることで、「エンディングノート＝死の準備」ではなく、「人生のまとめノート」として前向きに活用できるようになります。

以下は、実際によく使われる自作項目の例です。

自作項目	内容	書き方のポイント
大切な写真一覧	子供や旅行の思い出写真など	写真の裏に説明文を添えると◎
友人・知人リスト	関係性や連絡先など	緊急時に役立つ
私が大切にしている言葉	座右の銘や好きな言葉	書いた人の人柄がにじみ出る
通帳やカードの収納場所	銀行名・引き出しの位置	家族が困らないよう具体的に

私の友人で、ノートにイラストを描いたり、色分けして分類したりして、自作のエンディングノートを作っていた方がいました。

その方のノートはまるで「ライフログ」のようで、見たご家族も「この人らしさが詰まっていて嬉しい」と話していたそうです。

ただし、手作りノートには注意点もあります。

法的な効力はないので遺言としては使えない
書いた内容が偏りすぎると、家族が必要な情報を見つけづらくなる
通帳や不動産情報などは、定期的に更新する必要がある

このような点を踏まえながら、自作項目をうまく取り入れて、自分だけの「人生のしおり」として育てていくと、書く作業自体がとても楽しくなっていきます。

次は、100円ショップでも揃えられる便利な終活グッズや工夫についてお話ししていきますね。

ダイソーで揃える終活グッズの使い方

エンディングノートを書くとき、「道具が揃ってないから、まだ始められないんだよね…」という声をよく耳にします。

でも実は、100円ショップのダイソーでも十分に始められるんです。

しかも、文房具だけでなく、保管や整理に役立つアイテムもいろいろ揃っているので、コスパも抜群なんですよ。

例えば、以下のようなグッズは終活にとても役立ちます。

商品名	活用方法	おすすめポイント
A4クリアファイル	書類の整理・分類	医療・通帳・不動産情報の分け方が見やすくなる
見出し付きノート	自作エンディングノートとして使える	項目ごとに仕切りを作れるから便利
インデックスシール	項目ごとにラベリングできる	写真や連絡先をすぐに探しやすくなる
チャック付きポーチ	通帳や保険証の一時保管	保管場所がひと目でわかる工夫に

私が知っている60代の女性の方は、「市販のエンディングノートはなんとなく堅苦しいから」と言って、ダイソーで買ったノートとファイルでオリジナルの終活セットを作っていました。

中には、写真付きで友人との思い出や、自分の医療の希望・相続についての考えなどが丁寧に書かれていて、本当に温かい気持ちになれるノートでした。

このように、ダイソーグッズは、自分のペースで気軽に始める終活のきっかけとして最適です。

ただし注意点としては、あまりに安価な素材だと、長期保管に不向きな場合があることです。

大切な書類や通帳などは、耐久性のあるケースや耐水性のポーチに入れるなど工夫も必要ですね。

ダイソーを活用すれば、エンディングノートだけでなく、人生全体を整理する“終活セット”がわずか数百円で完成します。

それでも、「ちゃんとした書き方がわからない」「何から始めていいか迷う…」という方には、講座の受講も選択肢になりますよ。

書き方講座に参加するメリットとは

エンディングノートに関する講座って、実は最近とっても人気なんです。

以前は「年配向け」と思われがちでしたが、今では30代〜50代の受講者も増えてきていて、“前向きな終活”をサポートする学びの場として注目されています。

では、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか？

メリット	内容	補足情報
書き方がわかる	書く順番・内容の優先度が明確になる	書きやすくなるコツも教えてもらえる
実体験を聞ける	他の参加者の悩みや工夫を共有できる	書けない悩みに共感できる
専門家からの解説	相続・医療・不動産の基本知識が学べる	書き漏れ防止になる
家族との向き合い方がわかる	伝え方・共有のタイミングが学べる	関係を円滑に保ちやすい

私の知り合いで、地元の終活セミナーに参加した方がいたんですが、「相続ってなんとなく難しいと思ってたけど、講座で説明を聞いたらスッと理解できた」と話してくれました。

特に、医療に関する希望や不動産の扱い方などは、個人で調べるにはハードルが高い項目も多いですよね。

そんなとき、講師の方が例を交えながら説明してくれると、「あ、私の場合はこう書けばいいんだ」とすぐに気づけるのが魅力です。

また、友人や家族と一緒に受けることで会話のきっかけにもなります。

講座後に「どこまで書いた？」とか「写真は入れる？」なんて話をすることで、お互いの考えが知れて距離が縮まることも多いんですよ。

ただし、講座を選ぶときには注意点もあります。

参加費がかかる場合がある（1回1,000円〜3,000円程度）
宗教的な話題や勧誘を含む内容がないか事前に確認
自分のレベルに合った内容か（初心者向けか中級者向けか）

これらを踏まえたうえで参加すれば、エンディングノートへの理解も深まり、“人生の最後まで自分らしく生きる”ための手助けになるはずです。

次は、「子供が助かるエンディングノートの書き方」についてお話ししていきますね。

エンディングノート書き方で家族を支える

子供が助かるエンディングノートの書き方

親として、いざという時に子供に迷惑をかけたくないという気持ちは、多くの方が抱くものです。

そこで役立つのが、「子供が困らないように工夫されたエンディングノートの書き方」**です。

エンディングノートはただの情報メモではなく、“子供への思いやりのバトン”のような役割を果たします。

特に、以下のような項目をしっかり記載することで、子供がいざという時に判断に迷わず、安心して手続きできるようになります。

書いておきたい項目	内容例	理由
通帳・カード情報	銀行名／口座種別／保管場所	相続・凍結時に必要
不動産情報	所有する土地・建物の住所／評価額	名義変更・売却時に必要
医療希望	延命治療の希望／かかりつけ医の連絡先	緊急時の判断がしやすい
保管場所一覧	通帳・保険・証書などの場所を一括で記載	探す手間をなくせる
連絡先一覧	親しい友人／親族／仕事関係者	葬儀・通知時に便利

実際に、私の知人（50代男性）のケースですが、父親が急逝された際、母親の手元にエンディングノートがありました。

その中に「〇〇銀行の通帳は書斎の左の引き出し」「土地は△△市の○丁目」など具体的に書かれていたことで、手続きがスムーズに進み、家族も大きな混乱なく対応できたそうです。

また、「家族へのメッセージ欄」を設けることもおすすめです。

普段はなかなか口にできない感謝の気持ちや思いを文字にして残すことで、子供にとっては大きな励みになります。

ただし注意点もあります。

法的効力はないため、相続トラブルを避けるには遺言書との併用が安心です
通帳や不動産情報などは定期的な更新が必須です
あまり情報を詰め込みすぎると、読みにくくなる可能性があります

このように、子供が助かるエンディングノートの書き方は、“優しさの設計図”ともいえる存在です。

では次に、「エンディングノートには何を書くべきか？」という基本的な疑問について見ていきましょう。

エンディングノートには何を書くべきですか？

「エンディングノートって、結局なにを書けばいいの？」という声はとても多いです。

初めて書こうと思ったとき、内容が漠然としていて、手が止まってしまうのも無理はありません。

そんなときは、“今の自分を整理する”という視点からスタートするのがおすすめです。

以下のようなカテゴリに分けて考えると、スムーズに記入できます。

カテゴリ	内容	補足
基本情報	氏名・生年月日・住所・家族構成	保険や不動産手続きで使用
財産関連	通帳・不動産・保険・証券など	相続に関わる大事な情報
医療希望	延命措置の意向・臓器提供の希望など	自分の意志を残す大切な部分
葬儀・供養	希望するスタイルや宗教など	家族の判断負担を軽減できる
思い出や写真	印象深い人生のエピソード・アルバム	「人となり」が伝わる部分
友人・連絡先	伝えてほしい相手の一覧	急な連絡にも対応しやすくなる

私の場合、実家の母が「病院に運ばれたときに延命処置どうするか、あんた困るやろ？」と言って、自分の医療方針を記載してくれたことがありました。

正直、話しにくいテーマでもあったのですが、ノートに書いてくれていたことで、「母はこうしたかったんだ」と納得して判断できたんですよね。

さらに、家族との関係だけでなく、友人への伝言や人生の振り返りを書くことも重要です。

誰に何を伝えたいのか、どんな想いで過ごしてきたのか。

そんな記録があるだけで、読む側の安心感は大きく変わってきます。

一方で、エンディングノートは自由度が高いぶん、迷いやすい側面もあります。

そのため、市販のノートやテンプレートをうまく使いながら、「書けるところから」「気になった項目だけでも」始めるのが良いスタートになります。

次は、「エンディングノートに書くべき項目」について、もう少し具体的に掘り下げていきましょう。

エンディングノートに書くべき項目は？

エンディングノートを書くうえで、「何を書いたらいいか分からない」というお声はとてもよく聞きます。

たしかに、人生の終盤に関わる情報を整理するとなると、少し身構えてしまいますよね。

このときに意識してほしいのは、「家族や友人に伝えておきたいことをリスト化する」ことです。

つまり、将来の不安を解消するための情報の引き継ぎメモのような感覚でOKなんです。

以下の表に、エンディングノートに書くべき代表的な項目をまとめました。

項目カテゴリ	内容例	ポイント
基本情報	氏名・生年月日・マイナンバーなど	認証や役所手続きで必要
医療について	延命治療の希望、かかりつけ病院、持病など	緊急時の意思決定に役立つ
財産・相続関係	通帳、不動産、保険、証券の情報	相続時の混乱や手間を軽減できる
保管場所リスト	印鑑・証書・重要書類の場所	探す手間をなくし、スムーズに対応できる
写真や思い出	残したいアルバム、家族写真の整理先	人となりや思い出の継承として大切
葬儀・お墓の希望	葬儀の規模、宗派、希望する埋葬スタイルなど	家族の判断負担を大幅に軽減できる
メッセージ欄	家族や友人への感謝や想い	心のつながりを残せる、温かみある要素
連絡先一覧	親族・友人・仕事関係など	急な連絡の際に役立つ
ペットや介護関係	飼育希望、介護施設の希望など	忘れがちなけれど重要な分野
デジタル情報	SNS・サブスク・メール・パスワード管理など	今や重要な資産、早めにまとめておくべき内容

例えば、ある高齢の女性が書いたエンディングノートには、「銀行の通帳は黄色の箱に入れて、和室の押し入れ右側にあるよ」といった細かい保管場所の記載があったそうです。

娘さんが遺品整理をする際、とても助けられたと言っていました。

また、連絡先一覧は、特に忘れがちです。

自分では当然知っていることでも、他の家族が把握していないことってけっこうあるんですよね。

こういった「自分以外の人が困りそうなこと」をリストアップして書いておくことが、結果的に家族や友人への思いやりになります。

では続いて、もっと広い視点から、終活の中で大切にしたい10のことを見ていきましょう。

終活で大切な10ことは何ですか？

終活というと、どうしても「葬儀の準備」や「相続の対策」など、重たいイメージを持たれる方もいらっしゃいます。

ただ、実際のところはもっと前向きな活動で、これからの人生をどう生きるかを見直す大切な時間なんです。

ここでは、終活で意識しておきたい大切な10のことを、リスト形式でご紹介します。

終活で大切なこと	説明ポイント
1. エンディングノートの記入	情報の整理＋想いを伝える手段
2. 相続の準備	財産分割や税金対策など
3. 医療・介護の希望を明確にする	自分らしい最期を迎える準備
4. 不動産の見直し	住まいや土地の活用・処分をどうするか
5. 通帳・口座の整理	不要な口座の解約や一覧化
6. デジタル資産の管理	パスワード・契約中のサービスの確認
7. 写真やアルバムの整理	家族の記憶として残す／一緒に思い出を振り返る
8. 保管場所の明確化	大切なものを家族が探しやすくする工夫
9. 家族や友人との時間を持つ	感謝や思いを言葉にすることも終活の一部
10. これからの人生を楽しむ計画を立てる	旅行・習い事・趣味など、生きがいを再確認する時間

たとえば、ある60代の男性は「自分はまだ元気だから」と終活を先延ばしにしていましたが、親しい友人が急病で入院したのをきっかけに、自分の医療希望や連絡先リストをエンディングノートにまとめ始めました。

「いざという時って、ほんとに突然来るもんだな」と実感したそうです。

特に、「不動産や通帳の整理」などは相続時にトラブルの原因になりやすいため、生前からの可視化や意向の明記が大切です。

そして何より、終活は「人生の最終章の準備」というより、「これからの毎日をもっと丁寧に楽しむための習慣」としてとらえると、グッと前向きになります。

こうして、終活の軸を理解できると、エンディングノートに書くべきことも自然と見えてきますね。

終活ノートに書くべきことは何ですか？

終活ノートとは、自分のこれまでの人生の棚卸しと、これからの時間をどう過ごしたいか、そしていざという時に家族や友人が困らないように準備しておく情報をまとめたノートのことです。

よく混同される「エンディングノート」と非常に似ていますが、終活ノートはもう少し日常寄りで、自由度が高いのが特徴です。

例えば、「自分の趣味リスト」や「大切にしている写真の思い出」なんかも書けちゃうんですね。

僕の知り合いのお父さんは、ノートに「大学時代の親友のこと」「昔通ってた純喫茶の名前」「お母さんと出会った場所」まで書いていて、読んだ息子さんが感動して泣いてしまったって話もあるんですよ。

では、終活ノートに入れておきたい項目を、以下の表でわかりやすくまとめてみました。

項目カテゴリ	内容例	書く目的やメリット
自分のプロフィール	氏名、生年月日、学歴、職歴など	自分の経歴を簡単に振り返れる
家族・友人情報	家族構成、親しい友人の名前や連絡先	緊急時の連絡先一覧として活用
医療・介護希望	延命治療、かかりつけ医、希望する介護サービスなど	医療判断で家族の迷いを減らす
財産の概要	通帳の口座、所有する不動産、保険情報など	相続時の混乱や手間を減らせる
保管場所メモ	印鑑、通帳、重要書類などの保管場所	必要なときにすぐ探せる
写真・思い出	思い出のアルバム、大切な写真、旅行記など	家族とのつながりや人生の記録として大切
やりたいことリスト	やってみたい趣味、行きたい場所、叶えたい夢など	残りの人生を楽しむ目標づくりになる
メッセージ欄	家族・友人への感謝の気持ち、伝えたい想い	心のこもった言葉が残せる

「財産の概要」については、すべて細かく書く必要はなくて、「この銀行に通帳がある」「この不動産は田舎の祖母から相続したもの」など、手がかりになる内容があるだけでも、家族はとても助かるんですよ。

それに、「やりたいことリスト」を書いておくと、終活＝暗い準備ではなく、これからの人生を楽しむ前向きなノートにもなります。

例えば「友人ともう一度北海道旅行に行きたい」なんて書いてあると、「お父さん、これ叶えに行こう！」って家族との新しい会話にもなりますよね。

このように、終活ノートは「相続」や「医療」といった重要な準備だけじゃなく、あなたの想いと人とのつながりを大切にするツールでもあるんです。

続いては、そんな終活ノートを家族とどう見直し、どのタイミングでアップデートすべきかを一緒に考えてみましょう。

家族との会話で内容を見直すタイミング

終活ノートやエンディングノートは、一度書いて終わりじゃなく、見直しと更新がとても大切です。

特に、家族と定期的に話すことで、より自分らしいノートに仕上がっていきます。

とはいえ、「急に家族とそういう話をするのって気まずい…」と感じる方も多いかもしれません。

そこでおすすめなのが、「自然なきっかけ」を活かすことなんです。

例えばこんなタイミング、意外と話しやすいんですよ。

タイミングの例	話しやすさの理由
お正月やお盆など家族が集まるとき	会話に余裕があり、終活の話も受け入れやすい
知人・親族の介護や相続のニュースがあったとき	身近な出来事で現実味が増す
自分の誕生日や定年退職の節目	人生の折り返しを実感しやすく、自分ごとにしやすい
体調を崩したとき	医療の話題から自然に繋がることが多い
写真やアルバムを一緒に見返しているとき	昔話から思い出や家族への想いの話題に展開しやすい