
終活だよドットコムの運営者、終活・相続・不動産の専門家のカズです。
「実家が空き家になったけれど、誰も住んでいない家に地震保険はかけられるの?」そんな不安や疑問を抱えて検索しているあなたは、非常にリスク管理意識が高い方ですね。実は、私たちが普段暮らしている家と違い、「空き家 地震保険」の世界には全く異なる厳しいルールが存在します。
多くの人が「空き家 地震保険 入れない」と断られたり、「空き家 地震保険 必要か」とコスト面で迷ったり、あるいは「空き家 地震保険料」の高さに驚愕したりしています。さらには「空き家 火災保険 どこがいい」のか、もしもの時の「空き家 地震保険 補償内容」はどうなるのか、知っておくべき現実は複雑です。
この記事では、そんな「空き家 地震保険」に関するモヤモヤをすっきり解消し、あなたの大切な資産と家族を守るための、プロ直伝の最適解をお伝えします。
\最短60秒!空き家対応の保険料を無料チェック /
コンサルタント @KAZU「誰も住んでいないから保険なんて最低限でいい」と思っていませんか?実はその油断が一番危険です。空き家こそ、地震で倒壊した後の「更地にする費用」や「隣家への賠償」など、現金が飛んでいくリスクの塊なんです。まずはご自身の物件が「住宅」として扱われるか「一般物件」になるか、ここを見極めることから始めましょう。
- 空き家が原則として公的な地震保険に入れない法的理由
- 一般物件扱いでも加入の可能性が広がる家財活用の裏技
- 地震そのものより怖い第三者への賠償責任と守るべき優先順位
- 解体費用を確保するための少額短期保険という賢い選択肢
空き家の地震保険加入の条件と断られる理由


ここでは、なぜ多くの空き家が地震保険への加入を断られてしまうのか、その構造的な理由と、それでも加入するための条件について深掘りしていきます。保険会社の「物件種別」というルールを知ることが、対策の第一歩ですよ。
一般物件扱いで加入できないケースとは
まず結論から言うと、完全に人が住んでいない空き家は、保険会社から「一般物件」と判断される可能性が極めて高いです。
これの何が問題かというと、私たちが普段契約している安価な「地震保険(政府管掌地震保険)」は、あくまで被災者の生活再建を支援するための制度であり、対象が「居住の用に供する建物」と「生活用動産(家財)」に限定されているからです。
つまり、誰も住んでいない空き家は、たとえ見た目が立派な一軒家であっても、保険の世界では工場や倉庫と同じ「事業用などの一般物件」として扱われます。その結果、国の制度である通常の地震保険には原則として加入できません。これが、「空き家だと地震保険に入れない」と言われる最大の理由です。
実際に財務省の公表資料においても、地震保険の対象は「居住の用に供する建物」と明記されており、店舗専用の建物や空き家などの「一般物件」は対象外であることが示されています(出典:財務省『地震保険制度の概要』)。これにより、保険会社は引き受けを拒否せざるを得ないのです。
家財道具があれば加入できる可能性


「じゃあ、絶対に無理なの?」と諦めるのはまだ早いです。実は、ここに抜け道とも言える判定基準があります。それは「家財(生活用動産)の有無」と「使用実態」です。
保険会社によっては、常時住んでいなくても、建物の中に「生活に必要な家財」があり、定期的に寝泊まりして実家 空き家 管理を行っている(別荘のような使い方をしている)と認められれば、例外的に「住宅物件」として扱ってくれるケースがあります。重要なのは「いつでも生活できる状態が維持されているか」という点です。
| 家財の分類 | 具体例 | 判定のポイント |
|---|---|---|
| 生活用動産(○) | タンス、ベッド、冷蔵庫、テレビ、食器類 | すぐに生活できる状態かどうかが鍵。寝具や調理器具があると有利です。 |
| 明記物件(×) | 30万円超の貴金属、骨董品、自動車、有価証券 | これらがあっても生活の証明にはなりません。逆に盗難リスクと見なされることも。 |
ただし、既に荷物を全て運び出して「空っぽ」の状態だったり、ライフライン(電気・ガス・水道)を完全に止めてしまっている場合は、居住実態なしとみなされ、住宅物件としての加入は難しくなります。もし加入を目指すなら、最低限の家具を残し、月に数回は通って電気や水道を使用する実績作りが必要です。
維持費をかけてまで加入は必要か
ここは多くの所有者が悩むポイントです。「資産価値がほとんどない古い家に、高い保険料を払う意味があるのか?」という経済合理性の問題ですね。
私個人の見解としては、「建物そのものを直すため」の地震保険なら、無理に入る必要性は低いと考えます。なぜなら、もし大地震で空き家が全壊したとして、あなたはそこに高いお金をかけてもう一度家を建てますか?おそらく「No」でしょう。
詳しくは空き家に火災保険はいらない?リスクと賠償責任を専門家が解説の記事でも触れていますが、再建の意思がない物件に過剰な保険は不要です。 多くの人にとって空き家は「負動産」になりがちで、再建意欲は低いはずです。
しかし、後述するように「解体費用の確保」や「賠償リスクへの備え」という意味では、何らかの対策は必須です。目的を「再建」ではなく「後始末(撤去や賠償)」に切り替えて考えるのが、空き家リスク管理のコツです。
地震拡張担保特約の相場が高い理由


「一般物件」と判定された空き家でも、実は地震補償をつける方法はあります。それが火災保険の特約としてつける「地震拡張担保特約」や「地震危険担保特約」です。これは事業用物件向けに用意されているオプションです。
しかし、これには大きなデメリットがあります。それは保険料が驚くほど高額になる傾向があることです。通常の地震保険は国がリスクを分担してくれているため保険料が抑えられていますが、この特約は民間の保険会社が独自にリスクを引き受ける商品です。
そのため、リスクの高い空き家に対しては、純粋なリスクプレミアムが上乗せされ、場合によっては火災保険料本体よりも高い特約料(年間数万円〜十万円以上の上乗せなど)を請求されることも珍しくありません。
補償額の上限も「火災保険金額の30%まで」など低く抑えられることが多く、コスト対効果をシビアに見極める必要があります。
火災保険とセットでの加入が必須
基本的なことですが忘れてはいけないのが、地震保険(または地震特約)は、単独では契約できないというルールです。必ず「主契約である火災保険」とセットで加入しなければなりません。
空き家の場合、そもそも老朽化が進んでいると火災保険の加入自体を断られるケースも増えています。また、都道府県民共済などの「共済」は、空き家になった時点で契約解除(加入対象外)となる規定が非常に厳格です。
多くの共済約款では「組合員または親族が居住していること」が条件となっており、無人の空き家は対象外です。
親が加入していた共済のまま放置していると、いざという時に「無保険」だったという事態になりかねませんので、まずは土台となる火災保険の見直しから始める必要があります。



「共済に入っているから大丈夫」は禁句です!多くの共済は「人が住んでいること」が絶対条件。空き家になった瞬間に、実は補償の空白期間が生まれていることが多いのです。今すぐ証券を確認し、民間の火災保険への切り替えを検討してください。これ、本当に盲点なんですよ。
\今の保険料は適正?空き家対応の保険を比較 /
空き家の地震保険以外に必要なリスク対策


地震保険への加入が難しい、あるいはコストが見合わない場合でも、リスクを放置することは許されません。ここでは、地震保険の代わりとなる、より現実的で効果的なリスク対策手法について解説します。
倒壊時の他者への賠償責任リスク
空き家所有者が地震の際に最も恐れるべきは、自分の家が壊れることではありません。「壊れた家が隣家を押し潰したり、通行人に怪我をさせたりすること」です。
通常、自然災害(不可抗力)による損害は賠償責任を負わないのが原則ですが、空き家の場合は話が別です。もし建物にシロアリ被害や腐食、屋根瓦のずれなどの「管理不備(瑕疵)」があったと判断されれば、民法717条の「工作物責任」を問われ、所有者に過失がなくても損害賠償責任を負う可能性があります。
特に空き家は「管理が行き届いていない」とみなされやすく、裁判で不利になるケースも想定されます。過去の判例でも、老朽化した工作物の倒壊によって通行人が死亡した事故で、所有者に数千万円単位の賠償を命じた事例があります。これを個人の貯蓄で支払うのは現実的ではありません。
施設賠償責任保険で備えるべき理由


そこで私が強く推奨するのが、「施設賠償責任保険(施設所有管理者賠償責任保険)」への加入です。
一般的な住宅用の火災保険についている「個人賠償責任保険」では、空き家の管理に起因する事故は対象外となるケースが多いです(日常生活の範囲外とされるため)。一方、施設賠償責任保険なら、建物の欠陥や管理の不備による第三者への賠償リスクをしっかりカバーできます。
しかも、保険料は地震保険に比べて格段に安く、月額数百円から数千円程度で加入できる場合がほとんどです。「自分の建物は諦めても、他人への賠償だけは守る」。これが空き家管理の鉄則です。火災保険の特約として付帯できる場合もありますし、単独で加入できる商品もありますので、代理店に相談してみましょう。
単独加入できる少額短期保険の活用
「それでも、建物が倒れた時の解体費用くらいは確保したい…」という方には、「少額短期保険(ミニ保険)」が救世主になります。
例えば「SBIリスタ少額短期保険」のように、火災保険の有無に関わらず単独で加入できる地震補償保険が存在します。これらは、建物の再築費用を実費で払うのではなく、「全壊なら〇〇万円」「半壊なら〇〇万円」といった定額払いの方式をとっています。
「生活再建費用」や「諸費用」として保険金が支払われるため、使途が自由なのが最大の特徴です。
全壊認定されれば数百万円が受け取れるプランもあり、これを「倒壊家屋の解体・撤去費用」の原資に充てるのが、非常に賢い戦略と言えるでしょう。解体費用は木造住宅でも一坪あたり3〜5万円以上かかることが多く、総額100万円〜300万円ほどの出費になるため、この備えがあると安心です。
実家を相続した際の名義変更トラブル


地震保険や火災保険の請求時にトラブルになりやすいのが、「契約名義」の問題です。親が亡くなって実家を相続したのに、保険の名義が親のままになっていませんか?
保険金を受け取る権利がある「被保険者」は、原則として建物の所有者でなければなりません。名義変更を怠った状態で被災すると、保険金の請求時に戸籍謄本や遺産分割協議書など、膨大な追加書類を求められ、支払いが大幅に遅れる原因になります。最悪の場合、契約の有効性が問われることもあります。
特に兄弟姉妹で共有名義にしている場合は、被保険者欄に「〇〇(代表者) 外△名」といった形で、共有者全員が被保険者であることを明記しておく必要があります。相続登記と同時に、保険の名義変更も必ずセットで行いましょう。
地震保険料控除が適用外になる注意点
最後に税金の話を少しだけ。居住用の家屋にかかる地震保険料は、年末調整や確定申告で「地震保険料控除」の対象になりますよね。
しかし、空き家(特に一般物件として契約した場合)の保険料は、この控除の対象外となる可能性が高いです。所得税法上の控除要件には「常時住宅として使用されていること」または「自己または生計を一にする親族が居住していること」が含まれているからです。
「保険料が高いうえに、節税メリットもない」。この二重苦を理解した上で、それでも加入するかどうかを冷静に判断する必要があります。固定資産税だけでなく、こうした維持コストの積み上げもしっかりシミュレーションしておきましょう。
空き家 地震保険についてよくあるご質問FAQ


ここでは、空き家の地震保険に関して、私が日頃よく受ける相談をQ&A形式でまとめました。
空き家の地震保険選びで失敗しない結論
空き家の地震保険選びは、通常のマイホームとは全く異なる視点が必要です。「建物を直す」ことよりも、「他人に迷惑をかけない(賠償責任)」ことと、「最後のお片付け費用(解体費)をどうするか」に焦点を当ててください。
無理に高額な一般物件用の地震特約をつけるより、「施設賠償責任保険」で守りを固めつつ、「少額短期保険」で解体費を確保するという組み合わせが、コストパフォーマンスに優れた現実的な最適解となることが多いです。あなたの資産状況と物件の状態に合わせて、ベストな組み合わせを選んでくださいね。



空き家問題は「放置」が一番の敵です。時間が経てば経つほど建物は傷み、保険の選択肢も狭まっていきます。「まだ大丈夫」と思わず、今日が一番若い日だと思って対策を始めましょう。適切な保険に入っているという安心感は、あなたの心の負担を驚くほど軽くしてくれますよ。
\今の保険料は適正?空き家対応の保険を比較 /
※上記で対応エリア外だった方や、他社比較をしたい方はこちら 火災保険一括見積もり依頼サイト(住宅本舗) (不動産自体の売却も視野に入れるなら:プロレバ)
【今日からできるアクションプラン】
- まずは実家に「家財」がどれくらい残っているか、写真に撮って現状把握する。
- 懇意にしている保険代理店があれば、「施設賠償責任保険」単独での加入可否を聞いてみる。
- 建物の解体費用が地域相場でいくらかかるか、ネットの一括見積もり等でざっくり把握しておく。
- もし管理自体に負担を感じているなら、専門家による「タウンライフ空き家解決」の徹底解説も参考に、管理や活用のプロに相談するのも手です。
さあ、まずはスマホで実家の状態を思い出すところから始めましょう!
▼あわせて読みたい










