
こんにちは、終活だよドットコムを運営している、終活・相続・不動産の専門家、カズです。大切な方を亡くされた直後の深い悲しみの中で、山積みの事務作業に途方に暮れている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、複雑な死亡後 手続きの正しい順番や、絶対に無視してはいけない期限について分かりやすく解説します。
死亡届の提出から銀行口座の凍結対策、年金 停止や相続に関する必要書類まで、実務に即した情報を網羅しました。死亡後 手続きの不安を解消し、スムーズに故人を見送るための指針としてぜひお役立てください。
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- 期限を過ぎると損をする「3・4・10のルール」の全容
- 銀行口座の凍結から生活費を守るための具体的な方法
- 役所や年金事務所で必要になる書類の効率的な収集術
- デジタル遺産やクレジットカードなど見落としがちな盲点
死亡後 手続きの全体像と期限内にやるべき重要リスト

大切な方が亡くなった後、遺族には息つく暇もなく膨大なタスクが押し寄せます。しかし、すべての手続きを一度に行う必要はありません。
まずは「時間」という変数を味方につけるため、法的な期限が設定されている項目から優先的に整理していきましょう。
役所の手続きは葬儀社が助けてくれますが、その後の銀行や税金処理は誰も守ってくれません。私が相談を受ける現場でも、数日の遅れで数十万円の還付金を逃したり、延滞税を払う遺族を何度も見てきました。
まずは全体像を把握し、冷静に優先順位を付けることが、あなた自身を守ること、そして故人への供養に直結します。
日本の法律では、死亡した瞬間(相続開始)を起点として、厳格な「期限」が設けられています。
特に「3・4・10のルール」と呼ばれる、相続放棄の3ヶ月、準確定申告の4ヶ月、相続税申告の10ヶ月というサイクルは、一日でも遅れると法的な権利を失ったり、余計な税金を払う羽目になったりと、非常にシビアな世界です。
まずはこのカレンダーを頭に叩き込むことから始めましょう。
死亡後 手続きで最初に揃えるべき必要書類

何はともあれ、すべての手続きの起点となるのが医師の発行する「死亡診断書」です。これがないと、火葬も埋葬も、銀行の解約さえも進みません。
役所に死亡届を提出すると原本は返ってこないため、必ず提出前に5枚から10枚はコピーを取っておいてください。最近はスマホのカメラで撮影してデータ化しておくのも賢い選択です。
死亡診断書と死体検案書の違い
病院で医師に看取られた場合は「死亡診断書」ですが、事故や突然死で警察が介入した場合は監察医による「死体検案書」となります。
呼び名は違いますが、手続き上の効力は同じです。ただし、死体検案書の発行には検視が必要なため、数万円の費用がかかるケースがあることは覚えておいて損はありません。
戸籍謄本の収集という「登山」
また、故人の住民票の除票や、出生から死亡まで連続した戸籍謄本も、銀行や不動産の名義変更で大量に必要になります。本籍地が遠方の場合は郵送で取り寄せる必要があり、これが意外と時間を食います。
何度も役所に足を運ぶのは精神的にも肉体的にも負担が大きいため、委任状の準備も含めて一度にまとめて取得する段取りを整えるのが、プロの現場での鉄則です。
(出典:法務省『死亡届』)
7日以内に行う死亡届の提出と火葬許可の申請

死亡の事実を知った日から7日以内に行わなければならないのが、死亡届の提出です。これを怠ると、法的に火葬を行うことができません。
実務上は葬儀社が代行してくれるケースが大半ですが、届出人としての責任は遺族にあります。同時に「火葬許可申請書」を出し、火葬許可証を受け取りましょう。
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届出先の間違いに注意
死亡届を提出できる場所は法律で決まっています。どこでも良いわけではありません。以下のいずれかの役所に提出してください。
| 提出できる場所 | 詳細 |
|---|---|
| 死亡地 | 故人が亡くなった病院や施設がある市区町村 |
| 故人の本籍地 | 故人の戸籍がある市区町村 |
| 届出人の所在地 | 届出人(あなたなど)の住民票がある市区町村 |
埋葬許可証への変身
火葬が終わると、この書類に証印が押され、納骨に不可欠な「埋葬許可証」へと変わります。これを紛失すると再発行に多大な労力がかかるため、骨壷を収める箱の中に一緒に入れて保管するのが最も安全な方法だと、私はアドバイスしています。四十九日の納骨時に「あ、ない!」と焦る方は本当に多いんですよ。
14日以内の年金停止や健康保険の資格喪失

葬儀が終わった後の2週間目は、公的な資格喪失の手続きが集中します。特に注意すべきは「年金の停止」です。厚生年金は10日以内、国民年金は14日以内という非常にタイトな期限が設定されています。
万が一、手続きが遅れて死亡後の分が振り込まれてしまうと、後から「過誤払い」として返還請求が来ます。これが非常に面倒で、相続人全員の同意が必要になる場合もあるのです。
未支給年金という「最後の贈り物」
一方で、亡くなった月までの年金は遺族が受け取れる権利があります。これを「未支給年金」と呼びます。年金停止の手続きとセットで行うのが効率的です。
また、国民健康保険の加入者が亡くなった場合は、同時に「葬祭費」の支給申請も済ませてしまいましょう。自治体によりますが、数万円の給付を受けられる権利を逃す手はありません。
| 手続き項目 | 期限 | 提出先 |
|---|---|---|
| 年金受給停止(厚生) | 10日以内 | 年金事務所 |
| 住民票の世帯主変更 | 14日以内 | 市区町村役場 |
| 健康保険の資格喪失 | 14日以内 | 市区町村役場 |
| 介護保険의 証書返納 | 14日以内 | 市区町村役場 |
銀行口座の凍結対策と預貯金の仮払い制度

銀行は名義人の死亡を知ると即座に口座を凍結します。これが原因で、葬儀費用や当面の生活費が引き出せなくなり、パニックになるご家族を私は数多く見てきました。
かつては遺産分割協議が終わるまで1円も下ろせませんでしたが、現在は「預貯金の仮払い制度」があります。
仮払い制度の限度額計算
相続人一人からでも、一定額までは引き出しが可能です。計算式は「死亡時の預金残高 × 1/3 × 法定相続分」ですが、一つの銀行につき150万円が上限です。これだけでも葬儀費用の足しにはなりますよね。
ただし、銀行の窓口では「出生から死亡までの戸籍謄本」の提示を求められます。これを揃えるだけでも一苦労ですので、制度があるからと安心せず、早めに書類収集に着手することが重要です。
クレジットカードの解約や公共料金の整理

見落としがちですが、クレジットカードや公共料金の解約・名義変更も急務です。カードは年会費が発生し続けるだけでなく、不正利用のリスクも孕んでいます。
また、故人のカードを遺族が使うことは、法律上の「単純承認(すべての借金を引き継ぐこと)」とみなされるリスクがあるため、厳禁です。
整理中に出てきた故人の大切な品々、そのまま捨ててしまうのは忍びないですよね。専門の査定を受ければ、思わぬ宝物が整理費用の助けになるかもしれません。
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銀行口座の凍結や公共料金の引き落とし停止など、お金にまつわる不安が最も高まるこの時期。複雑な相続手続きを一人で抱え込むのは限界があります。プロに頼ることで、正確かつスピーディーに問題を解消しましょう。
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サブスクリプションの罠
電気やガス、水道などのインフラは、そのまま使い続ける場合でも名義変更が必要です。最近はネットフリックスやAmazonプライム、Apple Musicなどのサブスク契約も多いため、故人のスマホやメール履歴から定期的な支払いを洗い出す作業は、もはや現代の死亡後 手続きにおける「新常識」と言えるでしょう。
解約を忘れると、永遠に月額料金を払い続けることになります。
故人の所得税を精算する準確定申告の手順
亡くなった方に一定の所得があった場合、相続人が代わって確定申告を行う「準確定申告」が必要です。期限は「相続開始を知った日から4ヶ月以内」。これは意外と短いです。自営業の方だけでなく、給与収入が2,000万円を超えていた方や、年金収入が400万円を超えていた場合も対象になります。
複雑な税金計算や申告書の作成、自分でやるのは時間がかかりすぎます。プロの税理士に任せて、たった数分の相談で正確な節税とリスク回避を実現しましょう。
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還付金が発生する場合
もし医療費が10万円を超えていたり、ふるさと納税をしていたりする場合、準確定申告をすることで税金が返ってくる「還付」を受けられる可能性があります。
もし申告を忘れると、無申告加算税などのペナルティが課される可能性があります。領収書の整理から始める必要があるため、四十九日が過ぎたらすぐに税理士に相談するか、ご自身で資料集めに着手することをお勧めします。
相続の手続きで一番怖いのは「仲の良い家族が壊れること」です。現場では、数万円の未支給年金の受取人を巡って兄弟が絶縁する光景を何度も見てきました。
お金の問題は、どれだけ少額でもプロを介して透明性を保つことが、結果的に家族の絆を守る最善策になります。自分たちだけで抱え込まず、客観的な視点を入れる勇気を持ってください。
死亡後 手続きを効率化する相続と資産の管理
行政手続きが一段落すると、いよいよ本格的な「財産」のフェーズに入ります。ここでは法律の知識が必要になる場面が増え、判断一つでその後の生活が大きく変わるため、より慎重な対応が求められます。
相続放棄の期限である3ヶ月以内の実態調査
もし故人に多額の借金がある疑いがあるなら、3ヶ月以内に「相続放棄」を検討しなければなりません。この期間を過ぎると、借金を含めたすべてを相続することに同意したとみなされます。プラスの財産だけでなく、負の遺産がないかを徹底的に調査することは、相続人にとって最も重要な「自分を守るための手続き」なのです。
借金があるかわからない、あるいは手続きが難航しそうなら、専門チームに丸投げするのが賢い選択です。法的リスクを30秒で回避するための第一歩を踏み出しましょう。
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熟慮期間の延長について
「3ヶ月では借金の全容がわからない!」という場合は、家庭裁判所に申し立てをすることで、この期間(熟慮期間)を延ばしてもらうことも可能です。
何もしないのが一番の罪。私が担当したある事例では、亡くなった父に内緒の連帯保証債務があり、3ヶ月を過ぎた後に数千万円の督促状が届いて、残された家族が自宅を手放さざるを得なくなったケースがありました。
不動産の名義変更や相続税申告の10ヶ月期限
実家などの不動産を相続した場合、名義変更(相続登記)を行う必要があります。2024年4月からはこの登記が義務化され、正当な理由なく怠ると過料が科されるようになりました。
放置された空き家の問題は深刻で、名義が古いまま放置されると、いざ売却したい時に親族数十人の印鑑が必要になり、身動きが取れなくなる悲劇を何度も見てきました。
相続した家の価値を今すぐ知りたいなら、たった60秒の入力で複数社の相場を比較できる一括査定が便利です。損をしない売却の第一歩をここから始めましょう。
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不動産の名義変更についても、不動産名義変更相続で損しないための注意点で詳しく解説していますが、期限内の対応が何より重要です。
相続税の申告は「待ったなし」
さらに、遺産総額が基礎控除額(3,000万円+600万円×法定相続人数)を超える場合は、10ヶ月以内に相続税の申告と納税を済ませなければなりません。
特に「小規模宅地等の特例」などの節税ルールは、期限内の申告が適用条件です。期限ギリギリになって不動産の評価額を計算するのは無謀ですので、早めに専門家と連携して準備を進めましょう。具体的な計算方法は相続税計算の基本と節税のコツで図解しています。
正確な相続税の計算には、不動産の評価や名寄帳の取得など専門的な作業が不可欠です。少しでも不安がある場合は、公式サイト等で確認の上、必ず税理士などの専門家へ相談してください。
生命保険金の請求や自治体への葬祭費申請
請求しないともらえない「権利」の手続きも忘れてはいけません。生命保険金は、受取人固有の財産として扱われるため、遺産分割協議を待たずに請求・受領が可能です。
これは当面の大きな資金源になります。また、先述した国民健康保険の「葬祭費」や、会社員の健康保険での「埋葬料」は、2年という時効がありますが、忘れないうちに済ませるのが一番です。
葬祭費の受取人名義
注意したいのは、葬祭費の申請には「葬儀の領収書」が必要で、その宛名が申請者(喪主)と一致していなければならない点です。
宛名が「遺族一同」などになっていると受け取れない場合があるため、葬儀社の担当者にしっかり伝えておきましょう。
さらに、厚生年金に加入していた夫が亡くなった際などに妻が受け取れる「遺族年金」も、今後の生活を支える大切な基盤となります。これらはすべて「申請主義」ですので、自ら動かなければ1円も入ってこないことを肝に銘じてください。
スマホのロック解除やデジタル遺産の対処

現代の相続で最も難解なのが「デジタル遺産」です。故人のスマホがロックされていて、ネット銀行の口座や暗号資産の存在に気づけない遺族が急増しています。
iPhoneの場合、生前に「故人アカウント管理連絡先(Legacy Contact)」を設定していないと、Appleのサポートでも解除はほぼ不可能です。無理にパスコードを何度も試すと、データが完全に消去されてしまう恐れもあります。
スマホやSNSのパスワード問題で立ち止まってはいませんか?デジタル遺産パスワード管理の全知識を参考に、まずは整理を始めましょう。プロの整理・承継サービスを利用するのも一つの手です。
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デジタル資産の探し方
私は、パソコンのブラウザに残された履歴や、届いている郵便物、通帳の引き落とし履歴などを地道に辿ることを推奨しています。
特に最近は、通帳のない「ネット専用銀行」が多いため、登録されているメールアドレスの中身をチェックできるかどうかが鍵になります。これからは物理的な遺産整理と同じくらい、デジタルの整理に時間を割く必要があるのです。
死亡後 手続きについてよくあるご質問FAQ

死亡後 手続きの悩みは終活だよドットコムで解決

ここまで解説してきた通り、死亡後の手続きは単なる事務作業ではなく、遺族が新しい生活をスタートさせるための大切なステップです。
一つひとつのハードルは高く感じるかもしれませんが、正しい知識を持ち、優先順位を守って進めれば必ず完了させることができます。もし途中で迷ったり、家族間での調整が難しくなったりしたときは、一人で抱え込まないでください。
「終活だよドットコム」では、これからも実務に役立つ情報発信を通じて、あなたとあなたのご家族を全力でサポートしていきます。
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