
こんにちは!終活だよドットコム運営者のカズです。
いきなりですが、みなさん。「老人ホームの費用」を甘くみていませんか? 検索して出てくる「相場は月20万円」みたいな数字を見て、「まあ、なんとかなるか」と安易に考えているなら、正直、かなり危険です。
私が相続や不動産の現場で見てきたのは、パンフレットの金額を鵜呑みにして入居し、あとから「こんなにお金がかかるなんて聞いてない!」と真っ青になるご家族の姿でした。最悪の場合、わずか数年で親の貯金を食いつぶしてしまいます。
パンフレットの金額は、あくまで「表向きの顔」。 この記事では、業界の人間しか知らないパンフレットには載らない「隠れコスト」の生々しい実態と、実家を活用して資金を作るプロの裏ワザを、私の経験をフル動員して包み隠さず公開します。
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コンサルタント @KAZU正直に言いますね。パンフレットに「月額15万円」と書いてあっても、それは「家賃と食費だけ」の話です。そこにオムツ代、医療費、謎の管理費が積み上がって、請求書を見たら「23万円」なんてことはザラにあります。「表示価格+5万円」。これが現場のリアルな感覚です。ここを読み違えると、人生設計が狂いますよ。
- パンフレットには載らない「隠れコスト」の正体と、毎月の請求額のリアル
- 「特養なら安心」は嘘?施設タイプごとのコスパとリスクの裏話
- 年金だけで足りない時に、プロが裏で提案している「公的支援」の使い倒し方
- 契約直前にここだけは見ろ!資金ショートを防ぐための最終チェックリスト
老人ホームの費用相場はいくら?種類別・仕組み別の徹底解説


「老人ホーム」って一括りに言いますけど、中身はピンキリです。軽自動車のようなコスパ重視の公的施設もあれば、高級外車のような至れり尽くせりの民間施設もある。
まずは、この「格差」を肌感覚で掴んでおかないと、営業マンのトークに乗せられて、身の丈に合わない契約をしてしまうことになります。
まずは全体像|老人ホームの平均費用と在宅介護とのざっくり比較
在宅で頑張るか、施設に任せるか。この決断は、メンタルだけじゃなくお財布にも直撃します。
在宅介護と老人ホーム、それぞれの月額イメージ
在宅介護なら、ヘルパーさんやデイサービスをフル活用しても、介護保険の限度額内なら月5〜10万円で収まることが多いです。でもこれ、ご家族の「タダ働き」ありきの数字なんですよね。
一方で老人ホーム。民間施設なら、月15万円〜30万円がひとつの目安です。「高い!」って思いますよね? でも、これには家賃、ご飯代、光熱費、そして何より「24時間の安心」が含まれているんです。
「いつまで自己負担が続けられるか」を考える基本視点
大事なのは「今払えるか」じゃないんです。「親が100歳まで生きても払えるか」ってこと。入居期間が10年、15年と続くことも珍しくありません。
毎月3万円の赤字でも、10年続けば360万円。これがボディブローのように効いてくる。長生きが「リスク」にならないよう、計算機を叩く必要があります。
【一覧表】施設種類別の初期費用と月額相場


施設の種類によって、お金のかかり方は全然違います。私が現場で見ている2025年時点の「肌感覚に近い相場」を表にしました。
| 施設種類 | 入居一時金(目安) | 月額費用(目安) | プロの視点 |
|---|---|---|---|
| 特別養護老人ホーム (特養) | 0円 | 5〜15万円 | コスパ最強の公的施設。ただし要介護3以上じゃないと入れないし、人気エリアは順番待ちの列がエグい。 |
| 介護老人保健施設 (老健) | 0円 | 8〜16万円 | リハビリ特化で医療も安心。でも「3ヶ月で出てってね」が基本ルール。終の棲家にはなりません。 |
| 介護付き 有料老人ホーム | 0〜数千万円 | 15〜35万円 | 24時間介護で安心だけど、価格はピンキリ。スタッフが多い手厚い施設ほど、費用は容赦なく上がります。 |
| 住宅型有料老人ホーム サ高住 | 0〜数百万円 | 10〜30万円 | 自由でいいけど、介護は「別料金」。介護度が上がるとオプション追加地獄で、逆に高くつくことも。 |
| グループホーム | 0〜数十万円 | 10〜15万円 | 認知症ならここ。みんなで家事をするからコスパ良し。ただ、医療行為が必要になると退去を迫られることも。 |
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特別養護老人ホーム(特養)|待機多めだが費用は抑えめ
特養はやっぱり「終の棲家」の王様です。所得が低い人には「負担限度額認定証」っていう神制度があって、食費や部屋代がガクッと下がります。
ただ最近は国も厳しくて、「預金がたっぷりあるなら、減免しませんよ」って資産要件を厳しくしてきてます。隠し資産はバレますからね、注意してください。
介護老人保健施設(老健)|在宅復帰前提で初期費用なし
初期費用ゼロでリハビリも充実。「ここ最高じゃん」って思うでしょ? でもここはあくまで「家に戻るための訓練所」。
3ヶ月〜半年もすれば「そろそろ次の行き先を…」って相談員さんに肩を叩かれます。ずっとはいられない、そこだけは覚悟してください。
介護付き有料老人ホーム|サービス充実だが価格幅は大きい
「介護付き」のいいところは、介護費用が定額なこと。予算が立てやすいんです。ただ、高級老人ホームなんかだと「上乗せ介護費」なんて名目で、月数万円がプラスされることも。
ホテルのようなサービスには、それなりの対価が必要ってことです。
住宅型有料老人ホーム・サ高住|自由度は高いが介護外注で変動あり
ここ、一番気をつけてほしいところです。入り口の月額は安く見えるんですよ。でも、介護サービスが「使った分だけ請求」される仕組みなんです。
元気なうちはいいけど、要介護4とか5になって頻繁にヘルパーさんを呼んだら…。支給限度額オーバーで全額自己負担の嵐。これが「住宅型の罠」です。
グループホーム|認知症ケア特化でコスパが良い場合も
認知症の診断書が必要ですが、少人数でアットホーム。スタッフと一緒に料理したり洗濯したり、「生活リハビリ」をするから運営コストが抑えられてるんです。
地価の安いエリアにあることも多いので、認知症があるなら第一候補に入れていいと思います。
料金の仕組みと「入居一時金」の注意点
老人ホーム特有の「入居一時金」。これ、要は「家賃の前払い」なんですが、仕組みがややこしくてトラブルの元凶になりやすいんです。
前払い方式と月払い方式の違い
最近は「0円プラン」も増えました。「初期費用ゼロ!ラッキー!」って飛びつきたくなりますが、その分、月々の支払いはガッツリ上乗せされてます。
「手元の現金を温存したい」なら月払い、「毎月の支払いを年金内に収めたい」なら前払い。どっちが家計に合うか、冷静に見極めてください。
入居一時金の「償却」と短期解約時の返還ルール
ここテストに出ますよ。入居一時金を入れると、最初に2〜3割が「初期償却」として施設側に持っていかれます。残りは5年とかで償却。
もし入ってすぐに亡くなったり退去したりしたら、未償却分は戻ってきますが、初期償却分は戻らないことがほとんど。「入って1ヶ月で退去しても数百万円は消える」と思って契約書を読んでください。
「入居一時金0円プラン」の裏側と月額負担増のリスク
0円プランは聞こえはいいですが、長生きすればするほどトータルの支払額は増えていきます。ご本人がお元気なら、あえて一時金を払って月額を抑えた方が、トータルでお得になるケースが多いです。損益分岐点を計算しましょう。
月額費用以外にかかる「隠れコスト」の内訳


これです。私が一番声を大にして言いたいのは。見積書の下の方に小さく書いてある、あるいは書いてすらない「実費」。これが家計を静かに殺しに来ます。
介護保険の自己負担(1〜3割)と加算項目
月額利用料には、介護保険の自己負担分が含まれてないことがほとんどです。1割負担でも月1.5万〜3万円。さらに「処遇改善加算」だの何だので、地味に数千円上乗せされます。
医療費・薬代・オムツ代・理美容代などの実費
医療費や薬代は別腹。そしてバカにならないのがオムツ代です。施設指定の高いオムツしか使っちゃダメ、なんて言われたら、それだけで月1〜2万円飛びます。持ち込みOKかどうか、これ絶対に確認してください。
光熱費・管理費・レクリエーション費などの変動費
「部屋の電気代はメーター検針で実費です」「イベント参加費は一回500円です」。こういうのが積もり積もって、当初の予定より月3〜5万円オーバー。これが現実です。
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隠れコストを含めた「総額」を知りたいなら、プロに聞くのが一番早いです。無料相談なら、言いにくいお金の悩みも正直に相談できます。
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地域差と価格変動の要因
不動産屋として言わせてもらいます。老人ホームの価格は、半分は「場所代」です。
首都圏 vs 地方都市|家賃相当額の大きな差
東京のど真ん中と、北関東の郊外。同じ系列、同じサービスでも、月額10万円以上違うなんてザラです。頻繁に面会に行かないなら、あえて都心から離れた「コスパの良いエリア」を狙うのも賢い戦略ですよ。
施設の新しさ・設備グレードによる価格差
新築ピカピカは当然高い。逆に、築年数が経っているボロ…いや、レトロな施設は割安です。建物は古くても、ベテランスタッフが揃っていてケアの質が高い「お宝施設」は確実に存在します。見た目に騙されないで。
人員配置(例:3:1以上)の手厚さと費用の関係
国の基準は「入居者3人にスタッフ1人」。でも、手厚いところは「2人に1人」とか配置してます。その分、人件費は誰が払うの? そう、入居者であるあなたです。



もうひとつ、意外な落とし穴。「洗濯代」です。施設の業者に頼むと月5,000円〜1万円。「高いから家族がやります」って言うんですけど、毎週汚れた服を回収して洗濯してまた届ける…これ、実際にやると地獄のように大変です。結局根負けして業者に頼むことになる。最初からこのコストも計算に入れておいた方が身のためですよ。
年金で足りない場合は?公的制度の活用と資金調達の裏ワザ


「年金が少なくて詰んだ…」と諦めるのはまだ早いです。日本の制度は申請主義。「知ってる人だけが得をする」仕組みになってますから、使えるものは全部使い倒しましょう。
年金受給額別のリアルな費用シミュレーション
単身・国民年金(月6〜7万円)|特養・ケアハウス中心の選択肢
正直、国民年金だけで民間の有料老人ホームは厳しいです。狙い目は「特養」の相部屋か、「ケアハウス(軽費老人ホーム)」。所得に応じた減免があるので、月10万円以下で生活できる可能性が高いです。ここを死守しましょう。
単身・厚生年金(月15万円前後)|郊外型有料・サ高住も視野に
月15万円あれば、選択肢が見えてきます。ただ、都心の有料老人ホームはちょっと危ないライン。少し郊外に目を向けるか、貯蓄を切り崩して補填する計画を立ててください。
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「いつか破綻するかも」と怯えるより、一度プロにシミュレーションしてもらうのが安心への近道です。何度でも無料です。
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夫婦世帯(合計20万円超)|ペア入居か個室別々かの検討ポイント
夫婦で入る時、「一緒の部屋がいい」って言いますよね。でも、片方の介護が重くなると、結局部屋を分けなきゃいけなくなります。最初から隣同士の個室をとった方が、お互いの生活リズムが守れて、夫婦仲良く過ごせたりするんです。
負担を劇的に減らす「公的軽減制度」の使い方


役所は親切に教えてくれません。自分から言わないとダメなんです。
特定入居者介護サービス費(食費・居住費の補助)
特養や老健に入る時、住民税非課税世帯なら、食費と部屋代がガツンと安くなります。ただし、これには「預金1,000万円以下」みたいな資産要件があります。「タンス預金ならバレない」なんて思わないでくださいね。マイナンバーで丸見えの時代ですから。
高額介護サービス費で利用者負担に上限をつける仕組み
介護費用の自己負担が上限(月44,400円とか)を超えたら、戻ってくる制度です。これがあるから、どんだけ介護を使っても青天井にはならない。日本のセーフティネット、捨てたもんじゃないです。
高額医療・高額介護合算療養費制度の活用
医療費と介護費、ダブルでかかって大変な時は、年単位で合算して上限を超えた分が戻ってきます。確定申告の時期に、領収書かき集めて申請してください。
社会福祉法人による利用者負担軽減制度
特養を運営してる社会福祉法人が独自にやってる減免制度です。本当に困ってるなら、利用料が25%オフとかになります。ダメ元で相談員さんに聞いてみてください。
不動産・資産を活用した資金捻出テクニック
不動産屋の私からのアドバイス。実家の空き家、放置したら負債ですよ。
空き家になる自宅を「売却」するか「賃貸」に回すかの判断基準
「いつか帰るかも…」その気持ちはわかります。でも、誰も住まない家の固定資産税、草むしり、修繕費…年間数十万垂れ流しです。立地がいいなら賃貸もアリですが、築古ならスパッと売って現金化し、入居一時金に充てる。これが一番「事故がない」選択肢です。


▼放置するだけで資産価値は下がります
実家がいくらになるか知っていますか?たった60秒の入力で、今のリアルな査定額が分かります。売らなくても、価値を知っておくだけで選択肢が広がります。
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リバースモーゲージ|自宅を担保にした資金調達のポイントと注意点
家に住みながらお金を借りるリバースモーゲージ。聞こえはいいですが、金利変動のリスクもあるし、そもそも地方の物件だと「担保価値なし」って門前払いされることも多いです。過度な期待は禁物。
世帯分離で介護保険料・自己負担が変わるケース
これ、裏ワザっぽいですけど合法です。住民票上で親と子を分けちゃう「世帯分離」。これで親が「非課税世帯」になれば、介護費用が劇的に下がることがあります。
役所の窓口で「世帯分離したらどうなりますか?」って聞いてみてください。
老人ホームの費用を「無理なく抑える」5つのポイント


- 公的施設と民間施設をハシゴする: 特養が空くまで老健で待つ。これ鉄板の作戦です。
- 日当たり・階数を妥協する: 北向きの部屋とか、エレベーターから遠い部屋は安いことがあります。住めば都ですよ。
- 予算ギリギリは絶対にNG: 介護度が上がれば費用も上がる。今の予算に「+3万円」の余裕がないなら、その施設はやめておけ。
- キャンペーンを狙う: 新規オープンの施設や、空室が埋まらない時期は、入居金オフのキャンペーンが出たりします。
- 相見積もりは常識: 引越しと一緒。複数の見積もりを並べて「こっちは管理費安いですね」って交渉材料にするんです。
資金ショートを防ぐ家族会議と契約前のチェックポイント
お金の話は揉めます。マジで揉めます。元気なうちに「数字」で話し合ってください。
兄弟姉妹での費用分担ルールの決め方
「長男だから」とか精神論はやめましょう。親の資産を開示して、足りない分を誰がどう埋めるか。議事録に残す勢いで話し合ってください。
預貯金が尽きた場合の選択肢
万が一お金が尽きたら…即退去ではないですが、安い施設への転居か、生活保護です。生活保護でも入れる施設はありますが、選択肢は激減します。そうなる前に手を打つんです。
老人ホーム 費用 相場についてよくあるご質問FAQ


まとめ&次のアクション
老人ホーム選びは、ただの「引越し」じゃありません。家族の資産と未来を守るための「経営判断」です。 「安物買いの銭失い」にならないでください。目先の月額費用だけで決めて、後から追加請求で破綻する…そんな悲劇を私はもう見たくありません。



ここまで読んでくれたあなた。親の老後と向き合うのって、本当にパワーがいりますよね。「まだ大丈夫」って思いたい気持ち、痛いほどわかります。でも、ある日突然、親が転倒して入院…なんてことになったら、考える時間なんてゼロです。余裕がある「今」だからこそ、冷静に比較できるんです。資料請求ひとつでもいい、今日動くことが、将来のあなた自身を救いますよ。
▼今日からできるアクションプラン▼
- 【資産の棚卸し】 通帳と年金証書を引っ張り出して、「月々いくら使えるか」「貯金はいくらか」を紙に書き殴る。現実直視です。
- 【資料の取り寄せ】 近所の施設を3〜5社、まとめて資料請求する。まだ見学に行かなくていいから、「費用の内訳」を見比べるんです。
- 【地域包括へ電話】 恥ずかしがらずに地域包括支援センターへ電話。「特養って今どれくらい待ちますか?」って聞くだけでも、大きな一歩です。
未来の安心は、今日の小さな一歩から。一緒に頑張りましょう!
▼今日からできる最初の一歩
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