
終活だよドットコムの運営者、終活・相続・不動産の専門家のカズです。
いま「家財 値段つくもの」と検索されているあなたは、ご実家の片付けや引越し、遺品整理を前に「この大量の家財、もしかして値段がつく?」「家財 処分 するしかないのかな…」と悩んでいらっしゃるかもしれません。
どれが売れて、どれが売れないのか、その基準が分からないと不安になりますよね。
この記事では、家財 値段つくものの具体的なリストから、家財の買取相場、そして「家財 買取 どこがいいか」まで、専門家の視点で徹底的に解説します。捨てる前に価値を知ることで、処分費用が思わぬ収益に変わることも珍しくありません。
値段がつかない家財の適切な処分方法や、遺品整理で家財の買取を依頼する際の注意点も分かりますので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 値段がつく家財の具体的なジャンルと品目
- 家財の買取相場がどのように決まるかの仕組み
- 家財を1円でも高く売るための5つの具体的な戦略
- 値段がつかない家財の適切な処分方法と注意点
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家財で値段つくものの一覧と相場

「ウチにあるコレ、値段がつくのかな?」——家財整理の現場で、私が最も多くいただくご質問です。ご自身では価値がないと思い込んでいたモノが、専門家の目を通すと思わぬ高値になることも少なくありません。
ここでは、どのような家財に値段がつきやすいのか、その一覧と、価値が決まる裏側(査定基準)について詳しく見ていきましょう。
コンサルタント @KAZU家財整理の第一歩は「これはゴミだ」と自己判断しないことです。特にご両親の世代が大切にされていた趣味の品や贈答品は、現代では思わぬ価値を持つ「資源」かもしれません。まずは「価値を調べる」という視点を持つことが、賢い家財整理のスタートラインですよ。
家財は捨てる前に価値を確認
かつて家財整理や大掃除、引越しで出る不用品は、自治体の粗大ごみとして「処分費用を支払って捨てる」のが当たり前でした。しかし、リユース市場が成熟した現代において、その考え方は大きく変わりつつあります。不用品は「ゴミではなく資源」として、その価値が再評価されているのです。
考え方を「捨てる」から「売る」へ転換するメリットは、私が思うに主に3つあります。
1. 収益化(現金が手に入る)
文字通り、不要なものが現金に変わります。整理にかかる費用に充当したり、新しい家具の購入費用にしたり、家族で食事に行ったりと、大きな助けになります。処分費用を払うどころか、逆にお金がもらえる可能性があるわけです。
2. 処分費用の削減(コストダウン)
本来、粗大ごみとして1点数百円〜数千円の処分費用を支払うはずだったものが、費用ゼロ、あるいはプラス(収益)に転換します。家一軒まるごと片付けるとなると、この差は数万円から数十万円になることもあり、トータルコストで考えると非常に大きな差になりますよ。
3. 手間(労力)の削減
出張買取などのサービスを利用すれば、大型のタンスや重い冷蔵庫、洗濯機などを自力で運び出す必要が一切ありません。業者が査定から搬出まで全て担当してくれるため、時間と体力(そして腰への負担)を大幅に節約できます。特にご高齢の方や、女性だけでの作業では大きなメリットです。
なぜ買取が成立するのでしょうか?それは、ブランド家具、骨董品、最新家電、趣味の品など、特定のアイテム群において「中古品でも良いから欲しい」という明確な買い手(需要)が存在するという、シンプルな経済原則があるからです。
この需要の有無こそが、家財の価値を決定づける根源なのです。また、こうした片付けは「終活の断捨離」の一環としても非常に重要です。
また、こうした片付けは「終活の断捨離」の一環としても非常に重要です。
生前整理全体の流れやチェックリストを整理して知りたい方は、生前整理 やり方 完全ガイド|いつから?手順・費用・リスト全公開もあわせてご覧ください。
値段がつく家財の一覧【家具・家電】


家財の中でも、特に値段の差が出やすいのが「家具」と「家電」です。新品の時は高額だったのに…とがっかりすることもあれば、古くても意外な値段がつくことも。それぞれの査定ポイントには大きな違いがあるため、分けて見ていきましょう。
家具・インテリア
家具の価値は、ブランドの有無でほぼ決まると言っても過言ではありません。査定額は購入金額の0%〜40%程度と幅広く、ブランド力が大きく影響します。
- 高額買取が期待できるブランド家具:デザイナーズ家具(カッシーナ(Cassina)、B&B Italia、アルフレックス(arflex)など)、国産有名ブランド(カリモク(Karimoku)、柏木工(KASHIWA)、天童木工(Tendo)、マルニ(maruni)など)、北欧ヴィンテージブランド(フリッツ・ハンセン(Fritz Hansen)、ハーマンミラー(Herman Miller)、カール・ハンセン&サンなど)は、中古市場でも非常に人気が高く、高値が期待できます。
- 値段がつきにくいノーブランド家具:一方で、IKEA、ニトリ、Amazonなどで購入した安価な組み立て家具、いわゆる「ファスト家具」は、ほとんどの場合、値段がつきません。これらは新品価格が安いため、中古の需要が極端に低いためです。
ノーブランド家具の価値が低い理由例えば、中古のノーブランド食器棚が6,000円で売られていたとします。買い手は「あと数千円足せば、ニトリやIKEAで新品が買える」「自分で組み立てる手間や、前の人がどう使っていたかという衛生面も気になる」と考えます。結果、よほど状態が良くない限り、中古品は選ばれにくく、買取価格はゼロに近づいてしまうのです。
ただし、ノーブランドであっても、テーブルや棚(シェルフ)といった「中古品への心理的抵抗が少ない」シンプルなアイテムは、状態が良ければ値段がつく可能性もゼロではありません。
家電
家電の価値は「機能」と、何よりも「年式」で厳しく判断されます。家具とは査定基準が全く異なります。
- 製造年数(年式):「製造から5年以内」が買取の大きな目安とされています。これには2つの明確な理由があります。
- 技術革新:家電は技術革新のサイクルが早く、毎年(あるいは半年ごとに)新製品が出ます。新しいモデルは省エネ性能が格段に上がっていることが多く、古いモデルは急速に価値を失います。
- 部品保有期間:メーカーが修理用部品を保有する期間は、製品の生産終了後だいたい5〜7年です。この期間を過ぎると「故障しても修理ができない」状態になるため、再販する業者にとってリスクが高くなります。だからこそ、5年が一区切りとされるのです。
- 付属品の重要性:リモコン、説明書、保証書、電源コード、各種アタッチメントなどが揃っているかどうかが査定額に大きく影響します。特に保証書は、購入から1年以内の保証期間内であれば、査定額アップの重要な要因となります。
- 高額買取が期待できるカテゴリ:
- 美容家電:パナソニック、ヤーマン、リファなどの人気メーカー品は、中古でも需要が高く、高値が期待できます。
- 大型テレビ:40インチ以上の大型テレビ(特に有機ELや4K)は人気です。ただし、60インチを超えるような極端に大きなサイズは、一般家庭での需要が減り、運搬も困難なため、逆に買取不可となる業者も存在します。
- オーディオ機器:アンプ、スピーカー、レコードプレーヤーなどの高級オーディオやヴィンテージオーディオは、専門性が高く、根強いファンがいるため、製造年数が古くても高額査定が期待できます。
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値段がつく家財の一覧【趣味・贈答品】
家電とは対照的に、趣味の品は「古さ」がマイナスではなく、「希少価値」や「歴史的価値」に転換する可能性を秘めています。ここが家財査定の面白いところですね。ご両親の趣味の品が、思わぬお宝かもしれません。
とくに「遺品の中で、どんなものが買取対象になるのかだけ一覧で知りたい」という方は、遺品 買取できるもの一覧|高額査定7選と不可品をチェックしてみてください。
趣味・コレクション品
これらの価値基準は「機能」ではなく、完全に「需要と供給のバランス」と「希少性」です。時に購入時以上の価格がつくこともあります。
- 楽器:ギター、ベース、管楽器、ピアノなど。特にGibson (ギブソン)、Fender (フェンダー)、Martin (マーティン)、YAMAHA (ヤマハ)、SELMER (セルマー) といった人気ブランドは高値が期待できます。
- 骨董品・美術品:絵画、版画、掛け軸、茶道具、陶磁器、中国美術など。作家性、美しさ(芸術性)、希少性、状態、そして由来(来歴)が価値を決定づけます。素人目には価値が分からなくても、専門家が見れば高額、という典型例です。
- ホビー品:フィギュア、鉄道模型、レトロゲーム、トレーディングカード(トレカ)。特にトレカは、カードの種類や保存状態により、数千円から数十万円といった驚くような高額買取リストが存在します。
- 古銭:記念硬貨や古い紙幣(旧札)、大判小判など。種類によっては極めて高い価値がつきます。
- 着物:残念ながら多くの着物は値段がつきにくいのが実情ですが、有名作家物(久保田一竹など)や、特定の産地物(大島紬、結城紬など)、アンティーク着物で状態が良いものは高値がつく可能性があります。
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食器・贈答品
食器や贈答品は、「未使用であること」が価値の前提となる場合が多いですが、ブランド食器は使用済みでも高値がつく例外的なジャンルです。
- ブランド食器:使用済みであっても、セットが揃っていたり、人気シリーズであったりすれば高値がつく可能性があります。バカラ (Baccarat)、マイセン (Meissen)、ロイヤルコペンハーゲン (Royal Copenhagen)、ウェッジウッド (Wedgwood)、ヘレンド (Herend)、リチャード・ジノリ、ノリタケ (Noritake)、大倉陶園などが代表例です。特にウェッジウッドの「ワイルドストロベリー」やマイセンの「ブルーオニオン」などは定番人気で、中古市場でも需要が安定しています。
- 未使用の贈答品:押入れに眠っている、箱に入ったままのタオルセット、シーツ、毛布、石鹸、高級筆記具なども「未使用品」であれば買取対象となります。
ベビー用品・キッズ用品
ベビー用品は、中古市場が非常に活発なジャンルの一つです。その背景には、「使用期間が数年と極めて短い」にもかかわらず、「新品の価格が高額である」(例:ベビーカー、チャイルドシート)という特性があります。
これにより、「短期間しか使わないから、安く中古で揃えたい」という強い需要が常に存在します。
- 需要の高いアイテム:ベビーカー、チャイルドシート、ベビーベッド、ハイローチェア、バウンサー、抱っこ紐など。
- 人気ブランド:Combi (コンビ)、Aprica (アップリカ)、AIR BUGGY (エアバギー)、Ergobaby (エルゴベビー)、BABYBJÖRN (ベビービョルン) など。
- 高く売る最大のコツ:それは「できるだけ早く売る」ことです。子どもが成長して使わなくなったら、すぐに売る。モデルチェンジが早く、新しい安全基準なども出てくるため、時間が経つほど価値は下落していきます。
家財の買取相場と査定基準


では、買取業者が提示する「査定額」は、一体どのようにして決まっているのでしょうか。その計算の裏側を理解することは、売却チャネルの選択や価格交渉において極めて重要です。
業者が提示する買取価格は、一般的に「中古品として再販できる価格」から「業者の利益やコスト(人件費、保管料、清掃・修理費、再販手数料など)」を引いた金額です。このマージン(粗利)は、業態にもよりますが、再販価格の60%〜80%にものぼることがあります。
【例】業者が10,000円で再販できると判断した場合
買取価格 = 10,000円 (再販価格) - (6,000円~8,000円 (業者のマージン・コスト))
= 2,000円~4,000円 (これが買取価格の目安です)
この計算式を知ると、なぜフリマアプリ(メルカリなど)で売った方が高くなるケースが多いのか、その理由が明確にわかりますよね。フリマアプリは、この「業者のマージン」を、出品・写真撮影・梱包・発送といった「自分自身の労力」で取り戻す行為なのです。逆に言えば、業者に売るということは、その手間をすべてお金で買い取ってもらう、ということですね。
価格を左右する5大要因
査定額は、主に以下の5つの主要な要因によって総合的に決定されます。
- ブランドと需要:最も重要な要素です。そのブランドが中古市場でどれだけ人気があるか、需要があるかが査定額に直結します。どんなに高級でも、欲しい人がいなければ値段はつきません。
- 状態:傷、汚れ、破損、日焼けによる黄ばみ、動作不良はもちろん、タバコやペットの匂いなども大きな減額対象となります。時計や貴金属は、傷の多さが価値を大きく下げます。
- 製造年数と使用期間:特に家電において決定的な要因となります。新しく、使用期間が短いほど高値がつきます。
- 付属品の有無:元箱、説明書、保証書、リモコン、替え部品、アタッチメントなど。これらが揃っていると「完備品」として再販しやすくなるため、買取額が上がります。
- 希少性:限定品、すでに廃盤になった人気モデル、有名作家の作品など、入手困難なものほど価値が高まります。これは家電よりも趣味・コレクション品で顕著です。
付属品(保証書)欠品による大幅減額の理由例えば、高級時計(ロレックスなど)で保証書(ギャランティカード)がないだけで、約10万円も減額されるケースがあります。「紙一枚で10万円も!?」と驚かれるかもしれませんが、これは紙一枚の価値が10万円なのではなく、その保証書が「本物であることの証明(真贋証明)」として機能しているからです。
保証書が欠品している場合、買取業者は「偽物のリスク」を負うか、あるいは「真贋鑑定のための専門コスト」を別途負担する必要があります。このリスクとコストが、10万円という高額な減額幅に反映されているのです。付属品は、製品が「完備品」であることの証明であると同時に、「真正性」を担保する上で不可欠な要素なのです。
値段がつかない・買取不可の家財
残念ながら、すべての家財に値段がつくわけではありません。査定を依頼する前に「これはさすがに無理だろう」という品を事前に把握しておくことも、無駄な手間を省くためには重要です。
家財の価値には「ゼロ価値」のものと、「マイナス価値」のものが存在します。
- ゼロ価値:再販市場での需要が全くないもの。
- マイナス価値:再販できる価格よりも、運搬・保管・清掃にかかるコストの方が上回ってしまうもの。
業者はボランティアではありませんから、「マイナス価値」の品物を買い取ることはありません。むしろ、処分費用を請求される対象となります。
買取不可となる主な理由
- 法的・安全性の問題:PSEマークのない家電、PSCマークのないベビーベッドなど、法律で定められた安全基準を満たしていないもの。また、偽ブランド品、盗品、銃刀法に抵触する刃物など、法律違反品はもちろん買取不可です。
- 衛生面の問題:使用済みの肌着、寝具(ベッド、布団、枕)、使用済みの食器(※ブランド食器を除く)。これらは衛生的な観点から、次の買い手がほぼつかないためです。
- 再販の困難さ:オーダーメイドやDIYで改造した家具(個性的すぎて一般需要がない)、使用できないほど著しく状態が悪い、劣化した商品。
- コスト(マイナス価値)の問題:
- 大型ベッド:前述の「使用済みの寝具」という衛生面の問題に加え、運搬・解体・組立ての手間(人件費)と倉庫の保管コストが、再販価格を上回るため、多くの業者で買取不可とされます。
- ガラス製のテーブル:運搬中に破損するリスクが非常に高いため、敬遠する業者が多いです。
- 組み立て家具(IKEA、ニトリ、カラーボックスなど):一度組み立てたものを解体・再組立てすると耐久性が落ち、傷みやすくなります。何より新品価格が安価なため、中古需要がほぼゼロです。
- 製造年数が古いもの:特に製造から5年以上経過した家電(冷蔵庫、洗濯機、テレビなど)は、買取対象外となるケースがほとんどです。(オーディオ機器など一部の例外を除く)



実家の片付けでよくあるのが「父の集めた大量の工具」や「母の着物」です。これらは専門性が高いため、近所のリサイクルショップでは価値を正しく判断できず「まとめて1,000円」などと安く買い叩かれがちです。工具なら工具専門、着物なら着物専門の買取業者に査定を依頼する「ひと手間」が、価値を最大化する秘訣ですよ。
家財の買取についてよくあるご質問FAQ


家財で値段つくものを賢く売る方法


さて、値段がつく家財がわかったところで、次は「どうすれば1円でも高く、賢く売れるか」という具体的な戦略と、売却チャネルの比較、そして売れなかったモノの処分方法までを解説します。ここが一番の実践編ですね!知っていると知らないとでは、手元に残る金額が大きく変わってきますよ。
家財を売るなら、実績豊富な専門業者へ
「まとめて売りたい」「価値を知りたい」そんな時は、手数料無料で全国出張査定に対応している大手が安心です。大切な家財の価値を、専門家に見極めてもらいましょう。
家財を高く売る5つの戦略
査定額を最大化するために、ぜひ実行してほしい5つの戦略(TIPS)をご紹介します。少しの手間で査定額が変わることも多いんですよ。
戦略1:徹底的なクリーニング
査定に出す前に、汚れやホコリを落とし、できる限り清潔な状態にしておくこと。これは高価買取の基本中の基本です。清潔な状態は査定士の印象を良くする(「大切に使われてきた品だな」と思ってもらえる)だけでなく、「業者が再販前にかけるクリーニング費用」分の減額を防ぐことにも繋がります。
- 家電:フィルターのホコリ、電子レンジの内部の焦げ付きや匂い、冷蔵庫のシミなどをできる範囲で清掃。
- 家具:表面のホコリを拭き、引き出しの内部も掃除機をかける。シールの剥がし跡なども綺麗にしておくとベターです。
- ブランド品:カバンの内部のゴミを取り除き、表面を柔らかい布で優しく拭く。
戦略2:付属品の「完備」
元箱、説明書、保証書、替え部品、リモコン、電源コード、アタッチメントなど、購入時に付属していたものを全て揃えましょう。
これらが揃っていると「完備品」として再販しやすくなるため、買取額の上乗せが期待できます。特にブランド品や高級時計の「箱」や「保証書(ギャランティカード)」は、査定額に数万円単位で影響することもあるため、面倒くさがらずに探しましょう。
戦略3:売却のタイミングを見極める
家財の価値は、時間と共に変動します。売却のタイミングは2つの原則で判断します。
- 原則(デフレ資産):家電、ベビー用品、デジタル機器(PC、スマホ)など、新型モデルが次々と発売される製品は、時間が経つほど価値が下落します。これらは「使わなくなったら、できるだけ早く売る」のが鉄則です。押入れで寝かせている間に、価値はどんどん下がっていきます。
- 例外(サイクル資産):エアコン、暖房器具、衣類などの季節商品は、「需要が高まる少し前」に売るのが高値のコツです。みんなが欲しがる直前に売る、ということですね。
季節商品のベストな売却タイミング(目安)
| 高く売れる製品 | 需要が高まる時期 | 売却推奨時期 |
|---|---|---|
| エアコン、扇風機、夏物衣類 | 6月~8月 | 3月~6月頃 |
| 暖房器具、加湿器、冬物衣類 | 11月~1月 | 9月~11月頃 |
※リサイクルショップは在庫スペース確保のため、需要のピーク時より少し早めに買取を強化する傾向があります。
戦略4:まとめて売る
売却したい家財が複数ある場合は、単品で査定に出すよりも、すべてまとめて査定に出す方が総額がアップする可能性があります。買取業者にとって、一度の出張(人件費、ガソリン代)で多くの品物を仕入れられることは、輸送コストの削減に直結します。
その削減できたコスト分を、買取価格に還元(上乗せ)しやすくなるのです。「これもついでに見てくれませんか?」と、積極的に交渉してみる価値はありますよ。
戦略5:複数の業者に「相見積もり」を依頼する
これは最も重要な戦略かもしれません。同じ品物でも、買取業者によって査定額は異なります。なぜなら、業者ごとに得意なジャンルや、再販するルート(国内、海外、ネットオークション、実店舗など)が全く違うためです。
A社では「価値なし(0円)」とされた骨董品が、B社(骨董品に強い業者)では「5万円」の値がつく、といったケースは本当によくあります。
したがって、1社だけで決めず、最低でも3社以上から見積もり(相見積もり)を取ることは、高価買取を実現するために必須の戦略です。これは不当に安い価格を提示する悪質な業者を見抜くための防御策としても機能します。バイセルのような全国対応の大手と、地元の専門店の両方に見積もりを取るのが理想的ですね。
家財はどこで売るのが最適か?


家財を売却するチャネル(方法)は、主に4つあります。しかし、残念ながら「価格も高くて、手間もかからず、スピードも速い」という完璧な方法は存在しません。「価格(P)」「手間(E)」「速さ(S)」の3つの要素のうち、何を最優先するかによって、あなたにとって最適なチャネルを選びましょう。
| 売却方法 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 買取専門業者 | 特定ジャンルに特化(ブランド品、楽器、骨董品、家具など) | 専門知識が豊富で高額査定が期待できる。出張買取など、利用者の手間を最小限にするサービスが充実。 | 専門外のジャンルのものは、買い叩かれるか、買取不可となる場合がある。 |
| リサイクルショップ | 幅広いジャンルの不用品を総合的に買い取る | 持ち込めばその場で査定・現金化が完了し、スピードが最も速い。出品や発送といった手間が一切かからない。 | フリマアプリや専門業者と比較して、買取価格は安くなる傾向がある。専門知識がないため価値を見落とされやすい。 |
| フリマアプリ(メルカリなど) | 個人が直接、別の個人に商品を販売するプラットフォーム | 業者のマージン(60%~80%)が発生しないため、最も高値で売れる可能性がある。 | 写真撮影、説明文の作成、購入者とのやり取り、梱包、発送といった全ての手間を自分で行う必要がある。特に大型家財は送料が数千円から数万円とかかるため、利益を圧迫する。 |
| ジモティー | 地元で「譲りたい人」と「欲しい人」をマッチングするサービス | 大型家財の売却における最大の障害である「梱包・発送」の手間を省略できる(直接引き取り)。 | 対面取引の日程調整が必要。金銭トラブルや個人情報漏洩のリスクは自己責任となるため、注意が必要。 |
状況別:最適な売却チャネルの選び方
- 「多少時間がかかっても、1円でも高く売りたい」→ フリマアプリ(業者のマージンがなく、自分で価格を決められるため。ただし大型家具には不向き)
- 「手間をかけずに、まとめて一気に処分したい」→ 買取専門業者(出張買取)(自宅で待つだけでOK。大型品も運び出してくれるため)
- 「とにかく今すぐ現金化したい、早く片付けたい」→ リサイクルショップ(店頭)(持ち込めばその場で査定・現金化が完了するため)
引越しと同時に家財を処分する場合は、引越し業者の引き取りサービスを利用する手もありますが、買取価格は期待できないことが多いです。手間を惜しまないなら、引越し前に買取業者に売る方が得策です。引越し業者の見積もりも、相見積もりが基本ですね。
引越しと片付けはセットです
引越しが決まったら、まずは複数の業者に見積もり依頼を。一番安い業者が簡単に見つかります。
売れない家財の処分方法
「売る」という選択肢がなくなった家財を、最終的に「片付ける」ための方法です。ここでも「費用」と「手間」のバランスが重要になります。
A. 自分で処分する(費用を抑える方法)
- 自治体のゴミ回収・粗大ゴミ:最も安価に処分できる方法です。費用は自治体によりますが、数百円から数千円程度で済みます。ただし、自治体のルールに従って分別し、事前に申し込み(電話やネット)、シールを購入し、指定された収集日時に、指定された場所(家の前や集積所)まで自分で運び出す必要があります。大型家具や重い家電は、かなりの労力がかかります。
- リサイクルショップ(無料引取):一部の店舗では、値段がつけられないもののうち、まだ再利用可能なもの(発展途上国への寄付など)を無料で引き取っている場合があります。ただし、対象品目は限られ、持ち込みが原則です。
B. 業者に依頼する(手間を省く方法)
- 不用品回収業者:処分したい家財が大量にある場合や、自分で搬出できない場合に最適です。電話一本で来てもらい、分別や搬出の手間が一切かからず、全ての家財を一括で回収してくれます。費用はかかりますが、手間と時間を大幅に削減できます。ただし、業者選びは慎重に行う必要があります。家ごと解体する場合は、解体業者にまとめて依頼する方が安いケースもあります。
不用品回収の費用相場(あくまで目安です)
費用は物量や、搬出経路(階段かエレベーターか)、作業人数によって大きく変動します。以下の表はあくまで目安として捉え、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。
| 間取り | 費用相場(目安) |
|---|---|
| ワンルーム | 10,000円~50,000円 |
| 1DK~1LDK | 35,000円~110,000円 |
| 2DK~2LDK | 55,000円~200,000円 |
| 3DK~3LDK | 100,000円~400,000円 |
家財の処分とあわせて家の解体も検討するなら…
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C. 【注意】家電リサイクル法対象品
エアコン、テレビ(ブラウン管・液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目は、「特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)」に基づき、適切にリサイクルすることが義務付けられています。
これらは粗大ゴミとして捨てることはできません。処分する際には、消費者が「リサイクル料金」と「収集運搬料」を支払う必要があります。(出典:経済産業省『家電リサイクル法』)
不用品回収業者に依頼する場合も、この法定料金は処分費用に(適正に)上乗せされます。不当に安い料金を提示する業者は、不法投棄の可能性もあるため注意が必要です。
遺品整理で家財を売る時の注意点


実家の片付けなど、「遺品整理」や「生前整理」の一環として家財の買取を依頼するケースには、通常の不用品処分とは異なる、特有の注意点が存在します。これは非常に重要なポイントです。
遺品整理は、単なる不用品の処分(回収)とは根本的に異なります。故人の思い出の品々を丁寧に仕分けし、貴重品(現金、貴金属、権利書、通帳、写真など)を捜索し、必要に応じて遺品の供養やお焚き上げ、部屋の特殊清掃まで行う、非常にデリケートで包括的なサービスです。
詳しくは、【完全版】遺品整理の料金相場と費用内訳ガイド!質問チェックで悪徳業者の高額請求を未然に防ぐもあわせてご覧ください。
優良な遺品整理業者の選び方
- 相見積もり:料金体系やサービス内容(どこまでやってくれるか)は業者によって大きく異なるため、必ず3社以上から相見積もりを取ります。
- 対応の質:遺品整理は、ご遺族の心情に寄り添うことが何よりも求められるサービスです。電話や見積もり時の対応が誠実か、説明が丁寧か、口コミなども含めて総合的に判断します。
- 専門資格:必須ではありませんが、遺品整理の専門知識を持つ「遺品整理士」が在籍しているかどうかも、優良業者を見極めるための一つの基準となります。
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必要な「許認可」の確認——最大のリスク回避策
遺品整理において家財の「買取」と「処分」を同時に依頼する場合、利用者が確認すべき最も重要なポイントが「許認可」です。ここを見落とすと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
- 遺品を「買い取る」ために必要な許可:「古物商許可」
- 遺品(ゴミ)を「処分(収集・運搬)」するために必要な許可:「一般廃棄物収集運搬業許可」
重大なリスク:違法な「ついで処分」ここで重大なリスクが存在します。「古物商許可」しか持っていない業者は、遺品の買取はできますが、値段のつかなかった家財(ゴミ)を「処分」として有料で引き取ることは違法です。(※「産業廃棄物収集運搬業許可」は、一般家庭のゴミには適用されません)
このような業者に「買取のついでだから」と処分の依頼をした場合、回収されたゴミが不法投棄されるリスクがあり、最悪の場合、排出者(依頼主)が責任を問われる可能性もゼロではありません。
したがって、家財の「買取」と「処分」をワンストップで依頼する場合は、その業者が「古物商許可」と「一般廃棄物収集運搬業許可」(または、その許可を持つ自治体の業者と適法に提携していること)の両方を明示しているか、必ずホームページや見積書で確認してください。これが悪徳業者を避け、法的に正しく家財を整理するための最大の防御策です。
これは、ご自身の家財を整理する「生前整理」の場合も同様です。もしご実家がゴミ屋敷状態であったり、特殊な事情があったりする場合は、訳あり不動産・相続・遺品整理の総合ガイドも参考にしてください。
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遺品整理や相続の際、親御さんの認知症が判明して「実家が売れない」「預金が下ろせない」というトラブルが急増しています。そうなる前に、専門家への相談が不可欠です。
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終活・不動産の専門家カズとしてのアドバイス
相見積もりは、単に価格を比較するためだけのものではありません。「この品物はA社では0円だったのに、B社(専門店)では3万円だった」ということが本当によくあります。
これはB社がその品の本当の価値(再販ルート)を知っていたからです。相見積もりは、価値ある家財を見逃さず、悪徳業者を避けるための「必須の保険」だと考えてください。
家財で値段つくものは専門家へ相談
家財整理は、単に「捨てる」作業ではありません。「値段がつくもの」と「つかないもの」を正しく仕分け、価値あるものはその価値を最大化し、価値のないものは法的に適切に処分する、という一連の知的なプロセスです。
家財整理の第一歩は、ご自身の「これはゴミだ」という思い込み(自己判断)を一度脇に置いて、専門家の「無料査定」を利用して、その価値を客観的に判断してもらうことです。その結果、値段がつかなかったとしても、それは「価値がないことが確定した」という一つの成果なのです。
そして、どの段階においても最も重要な行動は、「複数の業者を比較する(相見積もり)」ことです。この一手間が、買取価格の最大化と、悪徳業者を避けるリスク管理の両方を実現し、あなたの家財整理の成功を左右する鍵となります。
私たち「終活だよドットコム」は、家財 値段つくものに関するお悩みや、遺品整理、生前整理、そして信頼できる専門業者のご紹介など、あなたの終活・家財整理を全面的にサポートします。判断に迷った時は、ぜひお気軽にご相談ください。
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家財整理とあわせて「実家の資産」も守りましょう
片付けが進んでも、親御さんが認知症になると実家が売れなくなる「資産凍結」問題が待っています。手遅れになる前に、今からできる対策を始めてください。
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今日からできるアクションプラン
- まずは家の中を見渡し「1年以上使っていないもの」を、部屋ごと(例:押入れ、キッチン、リビング)にリストアップしてみましょう。
- スマホで売りたい家財の写真を撮り、「元箱」「説明書」「リモコン」などの付属品がないか、納戸やクローゼットを探してみましょう。
- 「(品名) 買取 相場」「(お住まいの地域名) 家財 買取」など、まずはネットで検索して、どんな業者がいるか調べてみましょう。
小さな一歩が、家財整理の大きな前進に繋がります。まずはできることから始めてみましょう!
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