
終活だよドットコムの運営者、終活・相続・不動産の専門家のカズです。
「そろそろ身の回りを片付けたいけれど、何から手をつけていいかわからない」と悩んでいませんか?実は、多くの方が生前整理 やり方について、同じような不安を抱えています。断捨離や遺品整理との違い、いつから始めるべきか、費用や業者の選び方など、考えることが多くて足が止まってしまいますよね。
でも、安心してください。この記事では、専門家である私が実践してきた「挫折しない生前整理 やり方のコツ」と、リストを使った進め方をわかりやすく解説します。これを読めば、今日から迷わず、自分のペースで快適なセカンドライフへの第一歩を踏み出せるようになりますよ。
もし「自分たちだけではどうしても手が回らない」「プロに手伝ってほしい」と感じたら、まずは実績のある整理収納のプロに相談するのも賢い選択です。
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- 生前整理を始める最適なタイミングと年代別のポイント
- モノ・資産・デジタル遺品の効率的な仕分け手順
- 家族と揉めないための切り出し方とトラブル回避術
- 優良な生前整理業者の見極め方と費用相場の目安
コンサルタント @KAZU生前整理は「一気に終わらせよう」としないことが最大のコツです。長年かけて溜まったモノや思い出は、一日では片付きません。まずは「財布の中身」や「薬箱」など、小さなスペースから始めて「できた!」という達成感を積み重ねることが、途中で挫折しないための秘訣ですよ。
生前整理のやり方の基本ステップ


生前整理は、単なる「片付け」ではありません。これからの人生をより豊かに過ごすための「未来への投資」です。多くの方が「まだ早い」と感じているうちに始めるのが正解です。ここでは、失敗しないための基本的な進め方を、私の経験を交えて具体的に解説します。
生前整理はいつから始めるべき?
結論から言うと、生前整理を始めるのに「早すぎる」ということはありません。鉄則は、体力・気力・判断力が充実している「元気なうち」に始めることです。「70代になってからでいいや」と思っていませんか?実は、データを見るとそれでは遅い可能性があるのです。
厚生労働省の調査によると、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間(健康寿命)は、男性で約72歳、女性で約75歳となっています。つまり、70代に入ると突然体が思うように動かなくなったり、介護が必要になったりするリスクが急激に高まるのです。
(出典:厚生労働省『健康寿命の令和4年値について』)
重い家具を動かしたり、大量の書類を分別したりする作業は、想像以上に体力を使います。まだ体が自由に動く50代のうちに、老後の生活をイメージしながら少しずつ進める「老前整理」としてスタートするのが、最も負担が少なく、賢いやり方なんですよ。
50代から始める生前整理の手順


50代は、子供の独立や親の介護など、ライフステージが大きく変化する時期です。この時期に始める手順として重要なのは、「これからの生活に必要なもの」を選び抜く視点です。
まずは、家の中の「明らかに不要なもの」から処分していきましょう。壊れた家電、サイズが合わなくなった衣類、何年も開けていない段ボール箱などが対象です。50代ならまだ体力があるので、粗大ゴミの搬出やリサイクルショップへの持ち込みも自分で行いやすく、業者に依頼する費用を節約できるメリットもあります。
私がおすすめしているのは、「1日1捨」ルールです。毎日何か1つだけ手放す。レシート1枚でも、古くなった靴下片方でも構いません。これを続けるだけで、1年で365個ものモノが家から減ります。「片付けなきゃ」と気負わずに、ゲーム感覚で始めてみてください。
モノが捨てられない時の対処法
生前整理で最大の壁となるのが「もったいなくて捨てられない」という心理です。特に頂き物や思い出の品は、捨てることに罪悪感を感じて手が止まってしまいがちですよね。そんな時は、以下の「4つの箱」を用意して仕分けをしてみてください。
4つの仕分けボックス活用法
- 残す(必要):今使っているもの、どうしても残したい宝物。生活必需品も含みます。
- 捨てる(不要):壊れているもの、明らかなゴミ、期限切れの食品など。
- 譲る・売る:自分は使わないけれど価値があるもの。フリマアプリや買取業者を活用しましょう。
- 保留(迷う):判断がつかないもの。ここが一番重要です。
「譲る・売る」ボックスに入れたブランド品や着物などは、そのまま捨ててしまうのはもったいないですよね。専門の買取サービスを利用すれば、思わぬ臨時収入になることもあります。
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ポイントは、無理に捨てようとせず「保留ボックス」を活用することです。「迷ったら一旦保留箱へ」というルールにすることで、判断の時間を節約できます。「1年間この箱を開けなかったら、中身を見ずに処分する」と期限を決めて封をしておけば、捨てることへの罪悪感を減らし、作業の手を止めずに進めることができます。
生前整理のやることリスト作成術


いきなり片付け始めるのではなく、まずは全体像を把握するために「やることリスト」を作成しましょう。リスト化することで、ゴールが見えやすくなり、モチベーションを維持できます。専門家として推奨しているリストは以下の通りです。
【生前整理やることリスト完全版】
- 不用品の処分:衣類、食器、本、家具、家電など。
- 金融資産の整理:銀行口座、クレジットカード、証券口座の解約・集約。
- 財産目録の作成:不動産や有価証券、保険、借金などの一覧化。
- デジタル整理:スマホの写真、SNSアカウント、サブスクの解約方法確認。
- 医療・介護の希望:延命治療や介護施設についての意思表示。
- エンディングノートの作成:家族へのメッセージや葬儀の希望。
専門家カズのアドバイス リストを作ると「こんなにあるの…」と圧倒されてしまうかもしれません。そんな時は、リストをさらに細分化しましょう。「キッチンの引き出し1段分」や「下駄箱の1段目」など、15分で終わる単位に区切るのがおすすめです。小さな「完了」マークが増えていくのが楽しくなりますよ。
親に生前整理を提案するコツ
親の家の片付けは、多くの子供世代が抱える悩みです。しかし、いきなり「生前整理をして」や「終活をしよう」と言うのはNGです。親御さんは「死ぬ準備をさせられる」「邪魔者扱いされている」と感じてしまい、心を閉ざしてしまう可能性があります。
とはいえ、片付けを先送りにした結果、もし親御さんが自宅で孤独死してしまうと、
遺族が数十万円規模の特殊清掃費用を負担しなければならないケースもあります。
そうした最悪の事態や費用感を知っておきたい場合は、
特殊清掃 費用はなぜ高い?最大90万円差が出る理由を徹底解説! も、事前の情報収集として役立ちます。
以下の表を参考に、言葉選びを工夫してみてください。
| NGワード(言わない方がいい言葉) | OKワード(おすすめの言い換え) |
|---|---|
| 「終活を始めよう」「遺品整理が大変だから」 | 「これからの生活を快適にしよう」「お母さんの好きなものに囲まれた部屋にしよう」 |
| 「汚いから片付けて」「モノが多すぎる」 | 「床にモノがあると転んだら危ないから、動線を確保しよう(安全面)」 |
| 「死んだ時どうするの?」 | 「昔の写真を見たいな、一緒に整理しながら思い出話を聞かせて(思い出共有)」 |
もし、どうしても親御さんが首を縦に振ってくれない、話し合いが平行線になってしまうという場合は、終活しない親との向き合い方について専門家が解説した記事も参考にしてみてください。無理強いせず、親の気持ちに寄り添うためのヒントが見つかるはずです。
NGワード:「終活」「遺品整理」「死んだ時のため」「汚いから片付けて」
おすすめのアプローチは、「安全」や「思い出」をキーワードにすることです。「最近地震が多いから、高いところの荷物を降ろしておこうか」といった防災の観点からの提案も、受け入れてもらいやすいですよ。
財産と情報の生前整理のやり方


モノの片付けがある程度進んだら、次は「目に見えない財産」と「情報」の整理です。これは相続トラブルを防ぐために非常に重要なプロセスです。ここをおろそかにすると、残された家族同士で「争族(そうぞく)」になってしまう危険性があります。
財産目録の簡単な作り方
自分に「もしものこと」があった時、家族が一番困るのは「どこに何があるかわからないこと」です。通帳が見つからない、保険証券が出てこない、といった事態を防ぐために、すべての資産を書き出した「財産目録」を作成しましょう。
大学ノートやエクセルで構いませんので、以下の項目を網羅してください。
| 区分 | 書き出す内容の具体例 |
|---|---|
| プラスの財産 | 預貯金(銀行名・支店・口座番号・名義人) 不動産(住所・地番・権利証の保管場所) 有価証券(証券会社名・銘柄) 生命保険(保険会社名・証券番号・受取人) その他(ゴルフ会員権、骨董品、貸金庫など) |
| マイナスの財産 | 住宅ローン(借入先・残高) カードローン、キャッシング 未払いの税金、家賃、医療費 連帯保証債務(これが最も見落としがちです!) |
特に借金などの「マイナスの財産」を隠してしまうと、後で家族が突然の請求に驚き、相続放棄の期限(相続を知ってから3ヶ月以内)を過ぎてしまうなどの深刻なトラブルに発展しかねません。包み隠さず記載することが、家族への最大の優しさです。
また、もし所有している不動産が「再建築不可」や「共有名義」などの場合、通常の売却が難しく、将来的に子供たちの大きな負担になる可能性があります。そのような心配がある場合は、訳あり不動産や共有名義物件の解決策をまとめた総合ガイドを一度確認し、元気なうちに対策を検討しておくことを強くおすすめします。
そのような心配がある場合は、
訳あり不動産や共有名義物件の解決策をまとめた総合ガイド を一度確認し、元気なうちに対策を検討しておくことを強くおすすめします。
とくに誰も住まない実家や空き家をそのまま放置していると、
将来的に固定資産税が大きく跳ね上がるリスクもあります。
具体的な「税金6倍ルール」と今からできる対策については、
【緊急警告】空き家放置リスクで税金6倍!?今すぐ始める具体的な対策 も、あわせてチェックしておくと安心です。
\ 認知症になる前に!資産凍結リスクに備える /
認知症による資産凍結から親を守る|家族信託のおやとこに相談する
デジタル遺品の整理と注意点


現代の生前整理で忘れがちなのが、スマホやPCの中にある「デジタル遺品」です。ネット銀行や証券口座は、通帳や郵送物が届かないことが多く、遺族が存在に気づかないケースが多発しています。最悪の場合、FX取引などで知らぬ間に損失が膨らんだり、サブスクリプション(月額課金サービス)の引き落としが何年も続いたりすることもあります。
こうしたトラブルを防ぐために、デジタル遺品のパスワード管理とトラブル回避術について学び、IDやパスワードを適切に残す準備をしておきましょう。
対策:デジタル終活の3ステップ アカウントの棚卸し:利用しているWebサービスを書き出す。 ID・パスワード表の作成:家族が見つけられるように紙に書いて保管。 スマホのスペアキー:スマホのロック解除コード(パスコード)を、信頼できる人に伝えておくか、エンディングノートにヒントを残す。
万一遺品のスマホやPCののパスワードが全く分からない等デジタル遺品のお困りはこちらのサービスで解決できます。
▶ デジタル遺品サービス
エンディングノートと遺言書の違い
自分の意思を残すツールとして「エンディングノート」と「遺言書」がありますが、この2つは明確に役割が異なります。よく混同されがちですが、法的な意味合いが全く違うのです。
| 項目 | エンディングノート | 遺言書 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 家族へのメッセージ、医療・介護の希望など | 財産の分配方法の指定 |
| 法的効力 | なし | あり(厳格な形式が必要) |
| 形式 | 自由(市販のノートやアプリも可) | 自筆証書遺言、公正証書遺言など |
| おすすめな人 | まずは気軽に気持ちを整理したい人 | 特定の相続人に財産を渡したい人、相続争いを防ぎたい人 |
「誰にどの財産を渡すか」を確実に決めたい場合は、必ず遺言書を作成してください。エンディングノートに「長男に家を譲る」と書いても、法的な強制力はありません。想いはノートへ、財産は遺言書へ、と使い分けるのが賢いやり方です。
自筆証書遺言と公正証書遺言
遺言書には、自分で書く「自筆証書遺言」と、公証人に作ってもらう「公正証書遺言」があります。トラブルを確実に防ぐなら、多少費用がかかっても、形式不備で無効になるリスクがない公正証書遺言をおすすめします。
生前整理業者の費用相場と選び方


家全体の荷物が多すぎる場合や、大型家具の処分が必要な場合は、プロの生前整理業者に依頼するのも一つの手です。プロに頼めば、数日かかる作業が数時間で終わることもあります。ただし、費用は決して安くはありません。
費用の目安(作業費・人件費・処分費含む)
- 1K・1R:3万円 ~ 8万円
- 1LDK・2DK:8万円 ~ 20万円
- 2LDK・3DK:15万円 ~ 30万円
- 3LDK以上:20万円 ~ 50万円以上
これらはあくまで目安です。エレベーターがないマンションの高層階や、トラックが家の前に停められない場合などは追加料金がかかります。必ず3社以上から相見積もりを取り、料金とサービス内容を比較しましょう。
▼ 遠方の実家もおまかせできる全国対応の遺品整理を相談する全国対応の遺品整理サービス【遺品整理110番】で無料見積もりをとる
悪質業者を見分けるチェックリスト
残念ながら、生前整理の需要増加に伴い、高額請求や不法投棄を行う悪質な業者も存在します。国民生活センターにも、「無料と言われたのに高額請求された」「勝手に貴金属を持ち去られた」といった相談が多く寄せられています。被害に遭わないために、以下のポイントを必ずチェックしてください。
優良業者を見極める4つのポイント
- 1. 「一般廃棄物収集運搬業許可」の有無:家庭ゴミを運ぶには市区町村の許可が必要です。または許可業者と提携しているか確認しましょう。
- 2. 「古物商許可」の有無:不用品を買い取ってもらう場合に必要です。
- 3. 見積書の明瞭さ:「作業一式」としか書かれていない業者は危険です。人件費、車両費、処分費などの内訳を確認してください。
- 4. 会社の実態:ホームページに住所や固定電話番号が記載されているか、Googleマップで事務所が存在するか確認しましょう。
「無料で何でも回収します」と街中をトラックで回っている業者や、突然アポなしで訪問してくる業者は、トラブルの元になりやすいので絶対に利用しないでください。安さだけで選ばず、信頼できる実績のある業者を選ぶことが大切です。
生前整理のやり方についてよくあるご質問FAQ


生前整理のやり方は終活だよで解決
生前整理は、これまでの人生を振り返り、これからの人生をより身軽に、自分らしく生きるためのポジティブな活動です。一度に完璧を目指す必要はありません。できることから少しずつ進めていきましょう。
当サイト「終活だよドットコム」では、他にも不動産売却や相続手続きなど、終活に役立つ情報を発信しています。ぜひ他の記事も参考にしてください。



生前整理は一度やったら終わりではありません。1年に1回、誕生日やお正月に「情報の棚卸し」をしましょう。資産状況やパスワード、医療への希望は変わるものです。最新の状態にアップデートし続けることが、あなたと家族の安心を守る最強のお守りになりますよ。
今日からできるアクションプラン
- まずは「財布の中」の不要なレシートを捨てることからスタート!
- 100円ショップで「エンディングノート」を一冊買ってみる。
- 1年以上着ていない服を、ゴミ袋1つ分だけ手放してみる。
小さな一歩が、未来の大きな安心に繋がります。さあ、まずはレシート1枚から始めましょう!
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